りんご少女ガラケマギカ
この物語はフィクションです。
DOCOMOから、初のiPhoneが発売された頃のお話です。
*「ほーう?まだ子もスマホに変えて仕事も恋も充実したOLに変身したいと。そこでまずはドコモの最新カタログをチェックですかな?」
まだ子「私も一回ぐらい持ってみたいなぁ…。スマホ」
?「僕と契約してiPhoneユーザーになってよ!」
まだ子「誰?誰なの?」
ドコモダケ「僕の名前はドコモダケ。僕は、国内No.1キャリアのiPhoneをひとつ2年契約で渡してあげられる。
支払い方法はなんだってかまわない。LINEだってFacebookだって使い放題だよ」
まだ子「本当に、繋がりやすさNo.1なんだね?」
ドコモダケ「大丈夫、親方日の丸の力は伊達じゃない」
まだ子「わかった。じゃあ、やって。うっ…」
ドコモダケ「さあ、受け取るといい。それが君のiPhoneだ」
まだ子「久々に気分良いわー。爽快爽快!
だーかーら、何つーかな。自信?安心感?ちょっと自分を褒めちゃいたい気分っつーかね。
さて、メール、メール…嘘…何これ!メールが受信できない…何?何なの?」
まだ子「ドコモダケ、あんた、騙してたのね。私達を!」
ドコモダケ「僕はiPhoneユーザーになってくれって、きちんとお願いしたはずだよ?
実際のSPモードメールの実装がどういうものか、説明を省略したけれど」
まだ子「何で教えてくれなかったのよ!」
ドコモダケ「訊かれなかったからさ。知らなければ知らないままで、こちらには何の不都合もないからね」
まだ子「ぐっ…」
ドコモダケ「君はSPモードメールというものを甘く考え過ぎだよ。
例えば、旧AndroidOSの純正SPモードメールアプリを使った場合、精神の痛覚がどれだけの刺激を受けるかって言うとね」
まだ子「!!」
ドコモダケ「これが本来の仕様だよ。ただ未読メールを開くだけでも、イライラするだろう?」
まだ子「そんな…あんまりだよ、こんなのってないよ」
ドコモダケ「旧AndroidOSユーザーが今までスマホを使い続けられたのは、キャリアメールを放置してGmailを使っていたからさ。
ドコモが本気でアプリを改修していないからこそ可能なことだ。
慣れてくれば、完全にSPモードメールを遮断することもできるよ。
もっとも、それはそれでドコモからのお知らせとかが来ないから、あまりオススメはしないけど」
まだ子「何でよ。どうして私達をこんな目に…!」
ドコモダケ「そのリスク受け入れてまで、君には叶えたい望みがあったんだろう?
そして、それは間違いなく10月1日には実現するじゃないか」
まだ子「あたしって、ほんとバカ…」
完