AIで絵を描く才能
※今回は『Yahoo!』で読んだ記事・コメントへの感想ではないです
昔々、薄い本を作っていた。
今も、読みに行ったりはする。
ここで、この手の話をするのは出来るだけ避けたいんだけど……。
「何だかAIで面倒なことになってるんだなぁ」
と思うことがあったので。ちょっと書く。
私は薄い本を作っていた……絵を描く側の人間だったんだけど。
AIで作られた絵より、お絵かきソフトのデッサン人形(何ていうの)やポーズ集などをなぞった絵の方が軽蔑を覚える。
「あれ。何でだろうな?」
と思って。考えてみたんだけどさ。
A.誰かが用意してくれた下絵をなぞる
B.誰か(何か)に描いて欲しいものを伝えて描いてもらう
この差かな?
Aは明らかに手抜きだけど。
Bは一概に「手抜き」とは言えないよね。
Bは編集者さんとかには必要な能力だよね。
「編集者」で有名なのって……「Dr.マシリト」のモデルの人?
他にもいるかも知れないけど。思い付かない。
(ヲタクだからといって他人の活動に詳しいわけじゃないのよ。笑)
マシリト氏(実際は「トリシマ」て言うんだっけ?)が鳥山明氏に『Dr.スランプ』を描かせたのは、悪いことなの?
「AIに絵を描かせることは悪いこと」なら、これも悪いことじゃないとおかしいよね?
私個人はさ、「編集者」なんて全く不要な存在だと思ってる。
「「絵を描く才能があって、物語を作ることが出来て、世界を作れる」人間に、出来ない側の人間が物申すなんてありえない!」
て思ってるから。
(完成した作品に対して感想を言うのは読者の権利だけど)
「売れたい」とか「より多くの人に見てもらいたい」とか、ないのよ。本当に。
描きたいから描いとんねん。
誰にもウケへんくてもえぇねん。
実際問題、公開して「誰にもウケへん」ていうことって中々ない。一人や二人は、作家が描きたいように描いたものでも気に入ってくれる人は絶対におる。
描き手からしたら、編集者なんて邪魔以外の何物でもないけど。
それと。
編集者が「読みたいものを世に送り出したい」ていうのは、全く関係ない別の問題よな。
「AIでの創作」て、コレよな。
編集者が、自力で「読みたいものを世に送り出せるようになった」てことよな。
他人に描いてもらうか、プログラムに描いてもらうかの差。
他人に描いてもらうのは良くて。
プログラムに描いてもらうのは駄目なん?
何で?
今まで、「創作する能力」のある人でなければ創作活動が出来なかったのに。
AIのお陰で「アイデアがある人が創作出来るようになった」んでしょ?
裾野が広がるのは良いことじゃん。
まあ、あれだ。
「AIの問題はそういうことじゃなくて。他人の絵を勝手に学習していること」
とか言うんだろうけど。
最近の、漫画見てみな?
「○○先生のファンなんやろうなぁ」
みたいなのばっっっかり。絵柄も構図も。
ソレと何が違うの?
頭の中にあるものを形にする為に
「線を引く」のは尊く、「言葉を探す」のは卑しい、て感性は共感出来ない。
「ストマンが上で四コマは下」とか
「頭身の高い絵が上で、ディフォルメ絵は下」とかみたいな気持ち悪さを感じる。
上も下もない。必要な才能が違うだけだ。