「悪気がないのは分かるんですが……」現役漫画家が明かした「二次創作」への違和感
※『Yahoo!』で読んだ記事・コメントへの感想です
> 筆者はこれまでに多くの漫画家を取材してきたが、
> 会食をしながら話をすると、
> 二次創作の同人誌に否定的な漫画家が
> 思った以上にいることに驚く。
> 筆者の知人の漫画家に話を聞くと、
> 若手を中心に二次創作を容認する人の方が
> 実態としては多い印象だ。
> 二次創作が嫌いと言う人気漫画家A氏
> 当初、このインタビューは実名で行われる予定であった
> が、残念ながら匿名での出演となってしまった。
>「漫画家の間でも無言の同調圧力が結構あって、
> 二次創作について『嫌だ』と大きな声では言いにくい
> 雰囲気がある。周りの漫画家は二次創作について
> 寛容なこともあって、私はやはり
> 実名で訴える勇気はありませんでした」
この手の話題だと何時も、創作界隈を全く知らない人がコメント書いてるの、正直笑う。
この「A氏」というのが実在するのかどうか…?
分からないけど。
記事中の「二次創作が嫌いと言う人気漫画家A氏」は
「同調圧力」という言葉で濁しているけど
要するに
「自分も昔、二次創作の原稿も書いたことがあるので「嫌」とは言えません」
てことでしょ?
自分もやってたのに「嫌」とは言えんわな。
自分は一次創作しかやってなかったけど、友達の二次創作の本にゲストで描いた…これが一回でもあったら絶対突っ込まれる。
分かってるから「嫌」と表立って言えないんだよ。
そうでなければ堂々と言える…そもそも、言ってる「人気漫画家」は何人もいるのだから。言えないわけない。
自業自得だからしゃーないんじゃない。
所で、この問題。
意外と読者視点で語られることがないけど…。
一次創作を読む読者が多ければ、一次創作を書く同人作家も増えるんだよ。
結局、二次創作しか読まれないから二次創作を書く。
閲覧数、二桁とか平気で違うもんね…文字数似たり寄ったりの短編読み切りとか、条件揃えて。一人の作家が同ジャンルで書いてても、同じ期間で二桁とか平気で違う。
だから、一次創作も二次創作も書ける同人作家は二次創作を中心に書くしかなくなるんだよ。
多分、創作界隈に縁のない人は
「二次創作を取り締まっても同人誌界隈の読者数は変わらない」
と考えているんだろうけど。
二次創作しか読まない読者は、二次創作が読めなくなったら過半数は界隈を去る。
読みたいのは「好きな同人作家さんの二次創作」だもん。
「知らない作家の一次創作」に興味なんてないし、そんなモンに読む価値はない。
二次創作が書けるからといって、一次創作も書けるとは限らないから…作家も読者も相当な割合が減る、と仮定することもできる。
一次創作の読まれなさ、て凄まじいものがあるから。才能ある若い子が芽が出る前に心折れる割合も高くなると思う。
結局、裾野が小さくなって。
誰にもメリットないwww
まあ。
その内、出版社は無くなると思うから。
そうしたら一次創作も二次創作もなくなるんじゃないかな(著作権がある以上、なくなりはしないだろ)。
ポートフォリオとかで全ての作家が個人商店を始めたら。
一つ一つの作品の読者数は大幅に減って「二次創作の旨味」もなくなる。
そうしたら二次創作も書かれなくなる(それこそ、内輪で見せ合いっこする程度の規模に戻る)。
分かり易く言うと
今の音楽業界みたいになる。
「皆が歌える曲」が無くなって。
全国に届ける力(レコード会社など)が無くなって…みたいな。
「一つの作品が稼ぐ力」が減る。
良いとか悪いとかじゃなくて。
多分そんな感じになるんだろうな、て予想。
音楽とは違って、小説や漫画は「大作」や「長編」は書かれ難くなるだろうね。
ま、今でもそういう作品は読まれないから書かれてないかー。
「名作」は生まれなくなり。
読者の減少は加速する。
因みに。
私は二次創作も一次創作も書いてた。
どっちを書いた経験もあって、どっちの友達もいた立場から書いてる。
因みに、因みに。
私は一次創作に関しては「書いたのは私でも、物語は最終的には読んだ人のモノ」というスタンスです。
だから、私の作品をどんな風に扱ってくれても良い(と思ってた)。
ただ…。
私に見えない所でやって欲しい、というのはあるかな。
私は自分の作品の二次創作があったら、積極的に読みに行くタイプだと思うけど(笑)。
読まされるのは嫌(気難しい)。
そういえば。
記事では「原作者に同人誌を送り付ける行為」を凄く奇異なことのように書いていたけど。
昔から普通にいたよ。
「原作者」ならまだしも、ナマモノやってる人たちとかタレントさん本人に送りつけたりするんだよね…。
どういう神経してるんだろう、と思う。
(第三者が勝手に送ったりすることもあるみたいだけど)