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黙々とクロスワード

クロスワードが好きです。

出会い

電車に乗ると、クロスワード等の書き込んで解くパズル誌を解いている人をたまに見ました。それでパズル誌の存在を知りました。子どもの頃から見かけましたが、年々新聞を拡げる人は減っているのに、パズル誌を解いている人は一定数いる気がします。元々がごく少数なのもあるかもしれません。

解き始めたのは社会人になってからです。おそらく2020年頃。コンビニに寄った際に、棚に並んでいたのを見て、あまり深く考えずにクロスワード誌を手に取りました。


解いてみる

いざ解いてみると、なかなか時間がかかります。短い・簡単なものは5-10分ほどで解けますが、調べながらでないと解けないものもあります。そうやって考えながら解けるのがとても楽しく、頭の体操になっています。その他魅力を以下で紹介します。


魅力① 語彙などの学び

解く時に調べるのは、忘れていた言葉と全く聞いたことのない言葉です。この後者が意外と多いことに気付きました。日常会話で使ったことがないけど、辞書には載っている言葉。歴史的人物や、物の名前。調べても全くピンとこない言葉の存在を知ると、自分の世界が少し拡がった気がして嬉しくなります。作成者との知識差や世代差も関係あるかもしれませんね。今はインターネットのおかげですぐに検索をして答えを埋められますが、昔は分からなかったらどうやって解いていたんでしょう。

また、検索といっても、クロスワードの問題文をそのまま検索バーに入れても出てこないこともあります。だから検索するための言葉選びも鍛えられます。「検索できるから、知識を頭に入れなくてもいいのでは?」という意見もよく目にします。しかし検索エンジンの精度が上がっていけば、検索する側の精度も試されると思うのです。思わぬところをクロスワードに鍛えてもらいました。

正直、クロスワードの説明文に「この説明、いいのか?!」と言いたくなるものもあります。この説明じゃ分からない!とか、そのまますぎて気付かなかったとか、物事の説明って難しいんだな、というのも学びです。

魅力② テーマごとのまとまり

1つ1つのクロスワードは、あるテーマに沿って作られていることが多いです。例えば「動物のクロスワード」「音楽用語のクロスワード」「日本史のクロスワード」など。そして問題に「鼻の長い動物」「『白鳥の湖』の作曲者」「日本最古の木造建築」などなど、テーマに関連するものが多く出題されます。テーマと関係ないものもあります。全部テーマに合わせると、作るのも解くのも相当難しいからでしょうか。

答えもテーマに沿っています。例えば「動物のクロスワード」であれば「どうぶつえんにいこう」など。その作り方やまとまりがいつも解いていて気持ちいいです。また、テーマごとにまとまっているおかげで、自分の苦手なジャンルがとてもよく分かります。

学生の頃に、一度クロスワードを作ったことがあります。先に答えを設定して、それに合うように問題文を作成しましたが、かなり時間がかかった割にあまりうまくいきませんでした。この経験があったからこそ、より楽しく解けているのだと思います。

魅力③ 書き込んで解く楽しさ

「正方形のマス目に書き込む」というのは、もしかしたら小学生以来かもしれません。少しザラザラした紙にひらがなやカタカナをひたすら書き込むのは懐かしい気持ちになります。普段使うシャーペンは0.3mmのものです。この紙質にそれで書き込むと、何度もひっかかり、破れることもありました。

そこで鉛筆で解くことにしました。鉛筆をしっかり使うのも小学生ぶりかもしれません。いつか使うかもしれない、と思って取っておいた鉛筆を存分に使う場所ができました。捨てられない精神が役に立ちました。ただ鉛筆削りは処分してしまっていたので、買い直しました。削る感覚も懐かしくて楽しいです。

スマホアプリでもクロスワードを解いたことがあります。書くよりも楽だし片手でどこでも手軽にできるし、とやってみましたがすぐに飽きてしまいました。入力するには、当たり前ですがどのマス目を埋めるか選んでから入力します。入力中はそのマス目しか見えない仕様でした。それが私の感覚ではやりにくかったのです。分かるものから埋めていって、周りの文字から推測しながら解く楽しみが薄まっている気分になりました。電車内で解く人がいるように、書き込むという行為そのものが、私にとっては楽しいのです。

クツワのプニュグリップを使うと指の負担が格段に減ります。写真は限定色です。
漫画家の人がおすすめしていて、その方と同様シャーペンにも利用しています。
短い鉛筆にはクツワのキャップを使用しています。
とてもしっかりしていて割れにくいです。


魅力④ バリエーション

クロスワード誌の中身は、バリエーション豊かです。これは魅力②でお伝えしたクロスワードのテーマについてではありません。クロスワード以外の問題も収録されているのです。初めてクロスワード誌を解いた時はこれに驚きました。

クロスワードの派生のスケルトンとアロークロス。表から言葉を探すシークワーズ。まちがいさがしや、迷路、などなどの問題が収録されています。そのため、解いていて飽きにくいです。私の場合、まちがいさがしがかなり苦手だということがこれで分かりました…。もしかしたらクロスワード専門誌もあるかもしれませんが、私はこれらが収録されているシリーズばかり購入しています。

なぜ同じシリーズを購入しているかというと、私は「コンビニ限定」の雑誌を購入しているからです。本屋のものとの違いは、問題量です!中身を見ていないため、他の比較はできていませんが、少なくとも問題は本屋のものには2倍以上収録されています(コンビニが45問です)。現在私は休職中のため時間があって問題が多くてもおそらく解くことができますが、仕事をしながらだと本屋のものは結構厳しいと思います。


魅力⑤ 豪華プレゼント

クロスワード誌の各問題にプレゼントが用意されています。財布、カバン、お肉、ゲーム機、などなど魅力的なものがたくさんあります。これらも解くモチベーションになり、解くのがより楽しくなります。

ただ、これらには応募期限があります。発売から2-3ヶ月のものが多い気がします。そのため、約100問をプレゼント応募の期限までに解き切ることはなかなか難しいでしょう。

全問解かなくてももちろん応募はできます。しかし、期限内に解ききれないとどうしてもモチベーションは下がりますし、全問解いて応募できる特別なプレゼントもあるため、解き切れる量のものを選んでいます。

応募は郵送でもインターネットでも可能で、手軽にできます。専用サイトにアクセスすると、応募候補になるパズル誌がたくさん載っていて驚きました。それだけ人気ジャンルであり、それだから当たらないんだと分かりました。まだ当たったことはありませんが、今回こそ…という気持ちで今も解いています。


気になること

クロスワードを解いていて、1つ気になることがあります。それは「伸ばし棒を1字ととらえる」ということです。「ー」は「!」や「?」と同じく記号ではないの?と思います(元々の50音にないため)。そして、例えば縦では「トーク」横では「チーク」のように、「ー」の示す音が異なるのっていいの?とも思います。その方が問題を作りやすいからでしょうか。これだけは毎回気になっています。


最後に

最近は遊びも勉強もデジタル化が進んでいますが、クロスワード誌を買って書き込むというアナログな遊びもやはり楽しいものです。今後も楽しく解いて、あわよくばプレゼントを当てたいです。


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