海上自衛隊 横須賀教育隊 汗と涙の107日 ～40年の時を超えて～1984年11月9日
1984年（昭和59年）11月9日(金) 晴れ
今日、史跡研修で初めての外出があった。
24日に着隊してから初めての外出であったので、隊門を出る時、なんとも言えず心がウキウキした。
思わずはしゃいでしまった。
鎌倉や横須賀等、以前にも何度か足を運んだこともあるし、また東京出身であるので、さして喜ばしい場所でもなかったが、それでも外に出られたということが何よりも嬉しかった。
制服による外出は緊張した。
自分は海上自衛官であるということを強く自覚し、周りの人間も細石傳（＊1仮名）という一個人ではなく、海上自衛官という目でしか見ないということを強く思っていたからである。
以前に、陸上自衛官が制服で醜態をさらしているのを見たが、その時ものすごく嫌悪感を抱き、自分が海上自衛官となった今、絶対にそうはなりたくないと思った。
今後も、制服での外出時には常にそう心がけて、一般市民に自衛隊の礼節をわかってもらいたい。
班長コメント：
