みやこS 予想メモ
コース形態
TB想定
フラットで問題なさそう。
オメガギネス
シリウスSの2着はハギノアレグリアスに屈したとはいえ、59kgで3着以下を0.3差以上離しているのだから、実力は重賞級以上にあるのは自明。
今回は別定で57kgと斤量差も無くなる以上、先行力も高く上位争い必至で負けられない戦いになりそうである。
ただし、ここまで内目の枠を引き続けているので、極端な外枠に入った場合は少々不安があるのと、逃げそうな馬が多いのですんなり番手に潜れるかがカギ。
1着候補。
ミトノオー
エルムSの5着はマークを受けて競りかけられる競馬で甘くなったもので力負けである。
ただし、単騎逃げができれば平安S、マーチSのように崩れないので、内枠を引いて先手を奪えれば好走可能だが、今回もエルムS同様ドゥラエレーデに競りかけられる可能性があるうえに、プロミストウォリアの復調、ロードアヴニールなど逃げる可能性の馬は複数いるので、競りかけられて沈む可能性は考えておくべきである。
1着候補。
サンライズジパング
不来方賞は横綱競馬で勝利を収めたが、JDCは3着とはいえフォーエバーヤングに完敗。ただ、ロス無く乗った勝ち馬に対し外から積極的に締めて勝ちに行く早仕掛けの展開を考えれば着差ほどは負けていない。ラムジェットは不発だっただけなので、世代ダートの3番手争いくらいのポジション。
この馬が古馬相手に通用するかどうか?は未知も、不来方賞3着のサトノフェニックス、JDC2着のミッキーファイトがワンツーを決めたレパードS組は、0.7差3着ミッキークレストは2勝クラス取りこぼし、0.9差4,5着のバロンドール、ハビレもまだ条件戦で止まっている。
着差が大きいのでおそらくミッキーファイト、サトノフェニックスはOPで通用してもおかしくない水準となると、この馬もそのくらいかな?という印象は受ける。
ただ、古馬初戦で人気になりそうなことや、スタートやスパートでそこまで反応がいい馬ではないことを考えると、内枠で揉まれる競馬は怖い。
よって、基本的には通用してもおかしくないとはいえ、人気するようならば抑えくらいまででいいと思われる。
3着候補。
ドゥラエレーデ
エルムSは正攻法の競馬でミトノオーは競り落としたが、ペイシャエスに差されたもの。ペイシャエスは他の重賞では苦戦しており、あまり強いと言えない。つまり、不発か力が微妙なのか悩ましい。
ただ、勝ちに行く競馬ではあったし、揉まれたりする競馬がいい馬ではないので、勝負どころの3角からテーオードレフォンに被されてはいたことを考えればやや同情の余地はある。
また、G1である東京大賞典やチャンピオンズCでも好走しており、TBや展開に恵まれれば上でも通用する。
よって、楽に先行できる展開や気分良く走れそうな枠順であれば、実績を証明する走りができてもおかしくない。
1着候補。
ロードアヴニール
1勝クラスで大不利を受けても差し切る強い競馬で話題になった子である。
マーキュリーCは中団から捲ってクラウンプライドの0.1差まで追い込んでいたものの、クラウンプライドが前を掃除する展開に恵まれた側面もあり、中央ではOP級のビヨンドザファザーに追い込まれて差されてしまった。ここで底を見せてしまった感がある。
続く大阪スポ杯も逃げる競馬を敢行するもデリカダやミスティックロアに差されてしまった。
よって、この馬の能力としては現状OP上位くらいだと思われるので、好走には展開の助けが必要で、それでどこまでと見るべきである。
前走同様の逃げは今回有力馬と脚質が被るので、差しに回らないと厳しい戦いを強いられるのではと見ているが・・・。
3着候補。
アウトレンジ
ラジオ日本賞の勝利は先手を奪って押し切る内容で、他が潰れるなか差し馬勢を振り切っていい内容だった。2着ブレイクフォースはBSN賞を勝った馬で、3着ミスティックロアもOP上位常連でレベルはそこそこといっていい。
一方、平城京Sではいつもよりポジションを取れず、中団から捲る競馬を敢行したものの、比較的ハイペースの展開を追いかけて前崩れの展開を引き起こして後続に殺到されてしまった。ただ、前にいた馬のなかでは最も粘った4着であるため、0.9差つけられたとはいえ内容そのものは着差ほど悪くない。懸念は、その勝ち馬ロコポルティはシリウスSで離された5着に敗れているので、この馬が通用するかどうかがわからないこと。
よって、気分良く好位を追走できる展開であれば通用する可能性はあるものの、今回は相手強化でもあるため、逃げ馬たちをやり過ごした後ろで抜け出すなど何かしら恵まれる必要がありそう。
3着候補。
ハピ
重賞では安定株で大崩れしない競馬だったのだが、シリウスSは積極策を敢行したものの外を回りすぎたのもあってか10着惨敗。
久しぶりに大崩れしており今回も尾を引かないか少々心配ではあるが、実力自体は重賞級。
プロキオンSも外を回りすぎての4着なので悲観するほど悪い内容ではなく、平安Sは前残り展開を唯一追い込んでの2着であった。
よって、本来の差し競馬で展開が向くようであれば、好走可能である。
他が先行馬だらけなので、前がやり合って上手くいけば差し切りも?
1着候補。
ミッキーヌチバナ
アンタレスSはハギノアレグリアスを差して勝利しているが、ハギノアレグリアスのパフォーマンスがシリウスSに比べてやや芳しくなかったというのもある。また、中団馬群がポツンと3頭だけでその外を気分良く追走できたという面も否定できない。
平安Sは6着に敗れているが、内前で決まるところを外を回らされていたので多少酌量の余地がある。
よって、差しが届く展開であれば巻き返す可能性はあるが、上位は近2走より強くなるので、勝ちきるまでは?
2着以下候補。
プロミストウォリア
エルムSの7着は1年ぶりの競馬で大外枠ということもあって逃げる競馬ができずの敗戦であった。
本来の力であれば、展開やTBが向いたとはいえ昨年の東海S・アンタレスSを連勝している実力馬である。
ただし、今回もミトノオーがいるため、ハナを奪う競馬が難しい可能性がある。
よって、内枠を引いて先手を奪えれば本来の走りで復活する可能性がある一方、再度外枠だと逃げられず中途半端な競馬になってしまう可能性がある。
1着候補(一発穴)。
ロコポルティ
シリウスSの5着は内でロス無く溜めて差しに行ったがオメガギネスには離され力負けであった。
今回オメガギネスと2kgの斤量差が無くなったのでより彼に勝つのは厳しい状況ではあるが、重賞初戦としては悪くなかったので、今回もスムーズに運べて差せるようであれば、着は拾える可能性は少しある。
3着候補。
デリカダ
故障明けから低迷していたが、ブリーダーズゴールドカップで2着に好走してから復調の気配を見せ、大阪スポ杯でOP初勝利。僅差ではあるが、ミスティックロア(OP上位常連)・ロードアヴニール(今回有力馬)に勝っているのは価値がある。展開的にも前が残っており、差し決着というほどでもなかった。
よって、今回は相手強化ではあるものの、差しが届く流れでスムーズに運べればチャンスはありそうなので、ロードアヴニールよりも人気が無いならば抑えたい1頭。
3着候補。
ダンテバローズ
アカイトリノムスメCで勝ち上がり。
正攻法の競馬で勝利を収めたが、メンバーは3勝クラスで頭打ちの馬だらけで、上がり馬が軒並み弱くて凡走しただけにすぎない。
3走前の韓国馬事会杯も3着には好走しているが、勝ち馬ブレイクフォースとは0.8差の完敗で、彼はOPでも通用している実力馬。つまりこれくらいは最低限走れないと今回の重賞(メンバー)では厳しい。
よって、この馬が通用するにはまだ力不足である可能性が高い。
見送り。
ゼットリアン
差す競馬でOPではそこそこ走っているが、イマイチ決め手が足りず勝ちきるまではできていない。弱くはないのだが、今回の相手は近走よりも強く、苦戦する可能性が高そうである。
ロコポルティやミトノオーに離されて負けているのも厳しい。
見送り。
トウセツ
ほぼゼットリアンと同じ分析。
見送り。
ゲンパチルシファー
ローカルのOPでは噛み合えば好走できるが、重賞級の相手が揃うと厳しい。
買うとしたらOP~ハンデ重賞で追込決着を狙うくらいまでで、今回は相手が強い。
見送り。
メイショウカズサ
いいときに比べると全く走れなくなっているので、厳しい。
見送り。
リプレーザ
近走内容を見る限り重賞では厳しい。
見送り。
総評
チャンピオンズC前の別定戦ということでそれなりのレベルの実力勝負になりそう。
印候補は広くなったものの、先行馬が揃った構成で逃げられず不発、あるいは脚を使いすぎて垂れるリスクのある馬が多く、枠順には気を配りたい。
本来の実力だと1着候補と3着候補では結構力差がある想定で、堅くなる可能性もそこそこありそうなので、オッズと想定できる隊列から慎重に馬券を検討したい。