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【自作キーボード】DRESSTHINGについて語ってみる

手持ちの自作キーボードについて語ってみます。

DRESSTHINGとは

そうすけさんが設計・開発している自作キーボードです。
35キーカラムスタッガードです。

以下のサイトで販売されています。

記事作成時点で一昨日に在庫が補填されたばかりです。

DRESSTHINGの特徴

DRESSTHINGの特徴を解説していきます。

1.iPad miniとのコンビネーション

YouTubeに公開されている動画でも解説されていますが、ご本人がDRESSTHINGのコンセプトの1つに据えている点です。
キーボード本体の横幅と角のアールがiPad mini(第6世代)と合わせられています。
iPad miniとともに使うことを強く意識されたデザインです。

2.3つのスタイル

ユーザの使い方・持ち運び方に応えるように3つのスタイルが用意されており、必要なパーツが全てキットに含まれているため組み立て時に選ぶことができます。
1つ目が一般的なキーボードと同じ『一体型スタイル』。
2つ目がコンパクトに持ち運べる『折りたたみスタイル』。
フレキシブル基盤を用いることでキーボードを半分に折りたたむことができます。
3つ目が自由度の高い『左右分割スタイル』。
HDMIケーブルを用いて左右分割キーボードとしても利用できます。
また、マイコンが搭載されている右側のみを片手ツールとして運用することもできます。

3.Bluetooth接続・ボタン電池駆動

マイコンとしてBLE micro proを採用しており、Bluetooth接続で利用できます。
また、電源としてボタン電池を利用しており、リポバッテリーと比べて取り扱いが安全です。

4.キースイッチのプロファイルを選択可能

搭載するキースイッチとしてノーマルプロファイル(MX cherry)とロープロファイルを選択できます。
先日発表されたUnder LP Plateを用いることで親指キーのみロープロファイルにすることができます。

5.ロータリーエンコーダ搭載・プロファイル選択可能

右側にロータリーエンコーダを搭載しています。
押し込み入力ができる代わりに背の高いノーマルプロファイルと押し込み入力ができない代わりに背の低いロープロファイルを選択できます。

6.2つの販売形態

全ての同梱品が揃った『STANDARD KIT』とアクリルプレートを含まない『BASE KIT』の2つの形態が用意されています。
『STANDARD KIT』に含まれているアクリルプレートはつや消し無色のアクリルです。
『BASE KIT』を購入した場合はアクリルプレートを別で用意する必要があります。
遊舎工房のアクリルカットサービスを利用するか、公開されているデータを3Dプリンタでプリントします。

7.丁寧なビルドガイド

そうすけさんが公開されているビルドガイドは図解が充実しており、隅から隅まで網羅されています。
DRESSTHINGでなくとも初めて自作キーボードを買おうとしているときには参考になるところも多いです。

8.少ないはんだ付け

一般的なキットではキースイッチソケット、ダイオード、マイコンなど、多数の同じ部品をはんだ付けする必要があります。
DRESSTHINGはキースイッチソケットとダイオードがはんだ付け済みであるため、同じ部品を何度もはんだ付けする必要がありません。
具体的には電池ケース、電源スイッチ、ロータリーエンコーダ、フレキシブル基盤がはんだ付けする部品です。
他の自作キーボードを組み立てたことがある方ならお分かりのことでしょうが、かなりはんだ付けする部品点数が少ないです。

9.デザイン性の高いパッケージ

パーツを梱包するパーツトレイが用意されていたり、ランナーを含む基盤のレイアウトがかっこよく仕上げられていたり、こだわりが見えます。

私の構成

私は『左右分割スタイル』かつロープロファイルキースイッチで運用しています。


主にスマホと一緒に持ち歩いています
もう少し寄りの画

キースイッチは「Kailh White Rain Switch」です。

HDMIケーブルは「変換名人 JAPAN 極細HDMIケーブル 20cm  HD204」です。

https://www.yodobashi.com/product/100000001007765867/?gad1=&gad2=g&gad3=&gad4=705841614397&gad5=6417365551469900634&gad6=&gad_source=1&gclid=CjwKCAiAkc28BhB0EiwAM001TaSwrQDy2z1uG3zJkQATCGzWVCr8ahCp958hUKgcfyj-2tbC-hXIlBoC3aEQAvD_BwE&xfr=pla

キーキャップは公開されているmoNa用キーキャップを3Dプリンタで印刷しています。

ロータリーエンコーダとノブはDaily Craft Keyboardさんで購入しました。

持ち運びには「無印良品 吊るせるコレクションポーチ」です。

https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/%E5%90%8A%E3%82%8B%E3%81%9B%E3%82%8B%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%81/4550583767297?srsltid=AfmBOormc4e1vVE89ORh_Ynbttf7RiRHBuaFShz_tdXUlt96E9F2mVgF

キーマップは以下の通りです。
デフォルトでLayer7まで用意されていますが、基本Layer3までしか使っていません。
Layer4はBluetoothの設定用に使っています。

Layer0
Layer1
Layer2
Layer3
Layer4

買うときは

DRESSTHINGは記事作成時点で2度販売されています。
1度で補填される在庫は自作キーボードの中では多い方かと思われます。
『STANDARD KIT』なら販売開始から数十分は持ちそうです。
『BASE KIT』は前回の販売で翌日まで持っていたのでもっと購入しやすいでしょう。

トッププレートにはキースイッチの爪を保持する切り欠きがあります。
ロープロファイルキースイッチはChoc V1とChoc V2がありますが、爪の形状が異なります。
どうやら、トッププレートの切り欠きとChoc V2の爪の形状は合致しないようです。
ピンセットなどで爪を押し込みながらキースイッチを挿し込むと良いです。

DRESSTHINGに必要なパーツの中で最も入手が難しいのはBLE micro proです。
のぎけす屋さんのBoothまたは遊舎工房で販売されています。
在庫補填のタイミングはまちまちです。
そうすけさんが比較的すばやく在庫補填情報をキャッチしてくださっているので、併せてチェックすると逃しにくいでしょう。

キットの金額は他のキットと比べて高額ですが、ハイクオリティなキーボードなので大変おすすめです。

この記事はDRESSTHINGで書きました。