「海外生活に慣れた」と言えるのか。
エディンバラに来て11ヶ月経ちました。
もうすぐスコットランド生活2年生になります。
見出しの画像はスコットランド名物のハギスです🏴
辛い冬を超え、私たち夫婦は色んな意味で強くなったと思います。
エディンバラでの新居探しやビザの件でお問い合わせいただくことも増え、
私たちの苦労も無駄じゃなかった、お役に立てて嬉しい、と感慨深いです。
それにしても怒涛の11ヶ月でした。
まずは家探し、大変でした。
知り合い0。保証人無し。円安えぐい。
そしてAirbnbの大家さんが嫌だったなどから始まり、
外食する度に日本円換算してしまうのが止められなかったり
バスが来ないとか逆走するとか急に降ろされるとか
買ってきた食べ物が傷んでるとかとかとか…
書ききれない小さなストレスが積もったりしました。
友人や家族が遊びに来てくれるとなぜかいいお天気になるんです。
「全然天気悪くないじゃん〜」と言われるのがなんか悔しかったり。
違うの!普段もっと曇りなの!!寒いし暗いの!!!!
旅行楽しんでくれるのが一番なんですけどね。。。
この辛さを上手く伝えられないもどかしさ…
ただ共感してほしいだけなのに共感してもらえない!
そりゃ…日本で暮らしてたら想像できないですよね。
帰りの電車がキャンセルされて当日急遽高いチケットを予約しなきゃいけない理不尽とか。ありえないと思いますもん。
果たして私たち夫婦はこんな海外生活に慣れたんでしょうか。
「将来の不安>楽しみ」だったのが最近はじわじわ逆転しつつある気がしていて、
これが「慣れてきた」ということなんじゃないかと思います。
こんなことを考えたきっかけはEurovisionのニュースです。
今朝、あと10週間でEurovisionだよ!とBBCで言っていて
去年テレビで観ていてすごく楽しかったのを思い出しました。
ヨーロッパの国対抗歌合戦みたいな感じです。
私はフィンランドの酒飲もうぜ、っていう曲を推してたんですが2位でした。
疲れた時におすすめな曲です。今もお気に入り。
またEurovision観られるんだ!楽しみだな〜って思ったんです。
今年はどこを応援しようかな〜、ちゃんとおつまみ用意してお家鑑賞もいいし、
パブでみんなで盛り上がるのもいいな、なんてワクワクしました。
あ、私ちゃんとエディンバラ生活楽しめてる。かも?
よく通ってた日本語meetupには最近顔を出さなくなりました。
がむしゃらに自分の居場所を探そうと必死だったのから
自分が楽しいかどうかを優先して考えられるように脱皮したな、
と個人的な成長も感じます。
いろんな焦りが少しずつ溶けていった感じです。
無理しなくていい、自然体で大丈夫、と思えるのも
海外生活に慣れたということなんじゃないかと思います。
人とおしゃべりするのも好きですが、今は仕事頑張ったり、
カフェでまったりしたり、ちょっと手の込んだ料理に挑戦したり
洋裁プロジェクトに取り掛かってる方が楽しいんです。
(最近特に人数多くて疲れちゃってるな、というのと、時間的に終わってからお夕飯食べると遅くてそれも疲れちゃう、ということに自分で気付けるようになったのも成長!と細かいことでも自分を認めてあげる。)
今日も金曜日なのでmeetupは開催されていたんだと思いますが
ちょっと仕事の区切りがついた夫を労いたくて
夫のリクエストで唐揚げを揚げてました。
無理に友達を作らなきゃ、って焦らなくても良いと気付けた事、
揚げ物スキルがどんどん上がってる事、
全部うまく行ってるんだと思えるようになりました。
夫の次の就職先はまだわからないですが、
東京にいた頃より私たちはなんだかんだで仲良しになれたし
なんだかんだで旅行とか楽しんでるし
帯同前は私にプラスな事何も無いじゃん!と落ち込んでいたのが外食が美味しくなくて私の料理スキルが上がったり欲しい服が見当たらないor高すぎるので洋裁という新しい趣味ができたり
楽しい事、嬉しい事、幸せな事をたくさん見つけられるようになりました。
帯同したら絶対楽しいから帯同すべきだよ、とは無責任に言えませんが
私個人としては帯同前よりも自分を好きになれたので
ついて来て良かったな、と思えるようになりました。
こうやって思えるようになったのは夫婦で頑張って来たからだな、とも思いますし、これからどこ行っても多分大変だけど、それ以上にきっと楽しいと思う。
日本にいる両親にも愚痴ばかりこぼしていたのが
「おかげさまで娘はスコットランドで楽しくやってますよ〜」
と言えるようになりました。
まだまだメンタルがやられる日はあります。先週末もズタボロでした。
でもズタボロになるのも、その後に復活するのにも慣れました。
今までと違う環境で落ちても、またきっと上がって来られると自分を信じられる事。
これが「慣れた」ってことなんじゃないかと思いました。