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★映画鑑賞note :その1<名作と迷作>

レンタル旧作88円セールを利用して、気になってたDVDを色々借りて見ました。映画も見始めると次から次へと見たくなるので、かといって見る時間は限られてるので、困ります😅 せっかく見たので感想を。。。

(トップ画は「パターソン」https://www.imdb.com/title/tt5247022/mediaviewer/rm1097928448 より)


①「華麗なるギャツビー」("The Great Gatsby")(1974年)

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YouTubeで「何かが道をやってくる」("Something Wicked This Way Comes") を見て気に入って、「ギャツビー」の監督の作品ということだったので、DVD借りて再見。靄がかかったような、キラキラした映像の監督さんという印象があったのですが、これでした。ギャツビー&デイジーの再会シーンでの、目がキラキラ✨&ドリーミーなソフトフォーカス。白いスーツやオーガンジーのひらひらドレス、例のシャツを投げるシーンなど、2人のシーンはひたすらゴージャスで、中身がないといえばないのですが、美しいです。ギャツビーの家での鏡や水の反射を利用した映像が幻想的で、気に入っています。パーティーのシーンでの、フラッパーたちのファッションや跳ねるようなジャズの演奏も良いです💃


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②「パターソン」("Paterson") (2016年)

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「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」繋がりで。アダム・ドライバーを初めて見た作品で、公開時映画館で見て気に入っていたので、こちらも再見。四文字言葉連発の「ドン・キホーテ」のトビーと違って、物静かで詩作を嗜むインテリなバスドライバーの青年役で、アーティステックで夢見がちな奥様を、暖かく見守る優しい旦那さん振りが良いです。奥様も犬のマーヴィンも、ゴーイングマイウェイだけど憎めないし可愛い。作品中に登場する詩は、どれも静かだけど熱くて美しいです。

小さな町のバスドライバーの一週間の日常を描いた話ですが、くすっと笑える台詞やシーンの連続で、個人的には同じジャームッシュ監督のシュールな新作「デッド・ドント・ダイ」よりも好きです。見た後、心がほっこり温かくなる作品。双子や白・黒やドーナツ型の円など、やたらと登場するモチーフも気になります。


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③「恋の選択」("A Business Affair") (1994年)

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ジョナサン・プライス出演作、ちょっとずつ攻略中です。「パイレーツ・オブ・カリビアン」等の有名シリーズのは後回しにして、マイナー系から見ているのですが、これはちょっと。。。(笑)ローバジェットのテレビ映画というか、何だかお昼のドラマのようなお話でした。夫婦の危機を迎えている、スランプ気味のプライドだけは高い自己中な作家と、作家を目指す美人妻、という設定は「天才作家の妻」に近いですが、ストーリーもベタで内容も弱いというか、ちょっと好みではなかったです。モードなスーツからセクシーなドレス、べっ甲縁の眼鏡まで着こなす、奥様役のキャロル・ブーケの美しさを堪能するための映画のような気がしました😅(とにかく綺麗だけどキャラ的には弱いかなぁ)四角い箱のようなノートパソコンや、MS-DOSっぽい旧式PCが登場して(携帯もない)、ああこういう時代もあったなぁ、と昔を思い出しました。役者は上手なのに、制作側がいまいちで残念な一本でした。

ただ、1つだけ発見が。。。「ドン・キホーテ」に出てきた聖週間(Holy Week)のパレードがこの作品にも登場して、タクシーの運転手が「Holy Week!」と言うシーンがあって、これはもしや・・・?と思いました。(おまけにジョナサン、仮装行列の中で、スペイン宗教裁判みたいなブラザーフッドの格好してるし)ラストシーンでは、中折れ帽にコートで、「ブラジル」のサムっぽくカッコ良く登場してました。(←そこしかカッコ良くなかった)


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VHS版の裏ジャケの説明が分かりやすいです。