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★映画鑑賞note:The Man who Invented Christmas🌟


🎄「Merry Christmas! ロンドンに奇跡を起こした男」("The Man Who Invented Christmas") (2017年)


チャールズ・ディケンズが名作「クリスマス・キャロル」を完成させるまでのストーリーを、作品の登場人物であるスクルージがガイド役となって導いていく、史実(原作は同名のディケンズの伝記本)をベースにしたファンタジー。19世紀のイギリスではクリスマスを祝う習慣は廃れていて、この本のヒットで、現在のように再びクリスマスを祝うようになったのだとか。クリスマスに募金や寄付などの慈善活動をするのが広まったのも、この本がもたらした効果だったそうです。

「クリスマス・キャロル」のストーリーと、ディケンズの伝記を、物語として脚色して合体させた感じの内容。ディケンズ役のダン・スティーヴンス(モンティ・パイソンのメンバーを輩出した、ケンブリッジ・フットライツ出身だそう)と、スクルージ役のクリストファー・プラマーの怪演や、ディケンズの作品同様、コミカルだけど、当時の貧困やストリートチルドレンの問題も織り込まれていたり、ディケンズ自身の少年時代のトラウマや父親との関係、葛藤を描いた深みのあるストーリーがなかなか面白くて、ぐいぐい引き込まれました。小説のキャラクターのモデルになった、ディケンズの周囲の人々の話も描かれています。「クリスマス・キャロル」の内容を知っているに越したことはないですが、知らなくても(私もうろ覚えでした)、問題なく楽しめる映画でした。

衣装もヴィクトリアンにモダンなセンスが入っていて(ディケンズの妻のチェック柄のドレスやニットの付け襟、ディケンズの友人のタータンチェックのベストなど)、おしゃれで可愛いです。ゴージャスなクラバット(スカーフタイ)やシルクハット、フォレストグリーンのベルベットのジャケットのジェントルマン・スタイルはコスプレにならない微妙な線で。七面鳥、クリスマス・プディングにホットワインと、イギリスのクラシカルなクリスマスの風景も楽しめます。

息子にお金を無心する、情けないけど孫たちには優しくてチャーミングなチャールズの父親、ジョン・ディケンズ役の、ジョナサン・プライスの安定した演技も素敵でした💕 2人の動きや雰囲気もよく似ていて、見ていて面白かったです。(「ヒステリア」でのお父さん役とドン・キホーテ(ハビエル)を足して2で割ったような。。。)

God bless us, everyone! Merry Christmas!(神様のお恵みが、みーんなぜんぶにありますように!)

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★余談:スウェーデンのクリスマス風物詩 - 「天才作家の妻」より

📖「天才作家の妻 ー40年目の真実ー」 ("The Wife”)(2017年)

ノーベル賞受賞作家とその妻のお話。夫婦の繋がりだったり、女性の立場だったりと、なかなか興味深い本編の感想は、DVDを購入したので、いずれ。。。

クリスマスの話ではないですが、ノーベル賞授賞式のシーンがクリスマスシーズンということで。ホテルの部屋でのサプライズのシーンで、スウェーデンのクリスマスの風物詩のひとつ、ルシアが登場します。(授賞式はアイルランドで撮影されたそうですが、ホテルのシーンはちゃんとストックホルムのGrand Hotelで撮影されたそうです)

朝、夫婦が眠るベッドの枕元に「サンタルチア」を歌いながらルシアたちが登場。お盆に山積みになっているのは、"Lussekatt"という伝統的なサフランパン🐱 実際にもこんなサプライズあるんでしょうか。。。? でも見たら食べたくなって、パン焼いてしまいました(笑)。イギリス・アメリカの作品ですが、スウェーデン人監督さんの映画なので、間違ったスウェーデン文化は出てこないので安心して見れます。

他にもホテルの部屋の窓際にダーラヘストが飾られていたり、さりげない演出が良いです。

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自作Lussekatt、これではムチムチ過ぎるのですが。。。😅 サフランが香るレーズンパン。IKEAでもクリスマスシーズンになると置いてあります。