【ヨーロッパ100名城】90.城郭都市ヴァレッタ
ヨーロッパ100名城の一つ、マルタ共和国の「城郭都市ヴァレッタ」へ2024年9月に行ってきましたのでご紹介します。
※ 本記事は訪問当時の情報を記載しておりますので、最新情報は公式サイトやお問い合わせなどで確認をお願いします。
基本情報
城郭都市ヴァレッタは、マルタ共和国の首都かつ世界遺産の都市です。マルタ国際空港からヴァレッタへは、バスで30分ほどで着きます。ヴァレッタバスターミナルからヴァレッタ市内へは徒歩で行けます。
城郭都市ヴァレッタ
現地名
Valletta
アクセス
マルタ空港国際空港からバス「X4」系統で30分、終点下車
ヴァレッタバスターミナルから市内へ徒歩5分
道のり
今回は、マルタ国際空港から城郭都市バレッタへの道のりをご紹介します。マルタ国際空港は2024年現在、日本からの直行便はありませんので、どこかで乗り継ぎの必要があります。マルタ国際空港はターミナルが1つでそれほど大きくはありません。
マルタ国際空港からヴァレッタまではバスまたはタクシーが便利です。空港の前にバスターミナルがあります。「X4」という系統に乗ればヴァレッタまで着きます。
マルタのバスは現金またはプリペイドカードで乗車可能です。現金の場合は、昼間はドライバーに€2.50を渡すと、2時間有効のチケットを購入できます。プリペイドカードの場合は、券売機で12回の回数券(12 Single Day Journeys)が€21.00で購入できます。券売機はマルタ国際空港やヴァレッタバスターミナルに設置されています。
タクシーの場合は、UBERのようなアプリ「eCabs」または「Bolt」が便利です。アプリで行先を指定すれば自動的に支払いまでできます。
X4系統で30分ほど乗車します。ヴァレッタに行く途中には、凱旋門みたいな門を通ります。これは「Porte des Bombes(元々は Porte des Cannoni )」といい、日本語だと爆弾門もしくは大砲門でしょうか。
この門は、ヴァレッタの手前にある都市のフロリアーナにあった門の一つで、門の円柱が大砲のような形に彫刻されているのが由来だそうです。
終点まで乗ると、バスはヴァレッタ市内の手前に着きます。ヴァレッタ市内へは徒歩で向かいます。
城郭都市ヴァレッタについて
城郭都市ヴァレッタについてご紹介します。
城郭都市ヴァレッタの起源は、オスマン帝国にロードス島を追われた聖ヨハネ騎士団(以後、マルタ騎士団)が、1530年に神聖ローマ皇帝カール5世からマルタ島を与えられたことから始まります。
マルタ騎士団は、騎士団総長ジャン・ド・ヴァレットの指揮によりマルタ島を要塞化し、来るオスマン帝国の襲来に備えました。
1565年、オスマン帝国はマルタ島に襲来し、マルタ騎士団と戦いました。この出来事は「マルタ大包囲戦」と呼ばれます。
オスマン帝国は、ヴァレッタがあるシベラス半島の先端にある「聖エルモ砦」を包囲し、1ヶ月ほどの包囲で陥落してしまいます。現在、聖エルモ砦は国立戦争博物館となっています。
マルタ大包囲戦では、シベラス半島の対岸にあるヴィットリオーサ(聖アンジェロ砦)とセングレア(聖ミケーレ砦)も戦場になりました。
シチリアからの援軍によりオスマン帝国は撤退し、マルタ騎士団はマルタ島を守り切りました。
オスマン帝国の撤退後、マルタ騎士団はシベラス半島に新都市を建設し、騎士団総長ジャン・ド・ヴァレットの名を冠して「ヴァレッタ」と名付けられました。
マルタ島はその後、フランス・ナポレオンの征服を経て英国の植民地となりました。第二次世界大戦では枢軸国からの攻撃でヴァレッタを含めたマルタ各都市は被害を受けました。マルタは1974年に英国からマルタ共和国として独立し、1980年にヴァレッタは世界遺産に認定されました。
まとめ
今回は、ヨーロッパ100名城の一つ、マルタ共和国の「城郭都市ヴァレッタ」についてご紹介しました。
国:マルタ共和国
移動:マルタ国際空港からバスまたはタクシー
概要:マルタ騎士団が築いた城郭都市
見どころ:聖エルモ砦、マルタ騎士団長の館など
城郭都市ヴァレッタは都市の規模こそ小さいものの、マルタ騎士団が築いた立派な城壁に囲まれ、観光にもちょうど良い街でした。
マルタの名物はうさぎ料理とのことで、ヴァレッタ市内にはうさぎを提供するレストランが多くありました。聖ヨハネ准司教座聖堂の近くで昼食をいただきました。
マルタのローカルビールはチスク(CISK)です。さっぱりしたラガーで日本人の口によく合います。
うさぎ料理は高タンパク・低脂質で鶏肉のような味で美味しかったです。
マルタ国際空港では、マルタの丸いパン(フティーラ)を使ったツナサンドイッチを食べました。美味しかったですが、毎回ポテチがついてるんですよね…
最後までご覧いただきましてありがとうございました。