可哀想な人々。
昨日から始めたnoteですが、昨日のようなことを書くとかなりの確率で言われるのが、「金の亡者」とか「金のことばかり考えている奴」といった事です。
基本的にプロに仕事を頼むときに無償で頼むということ自体がおかしいでしょうし、無償だったら仕事じゃなくてボランティアだと思うのですが、残念ながら私には親の残した財産も無いですし、宝くじも当たっていないので、仕事をして稼がないと食べていけません。
仕事をしてお金を頂くということが金の亡者であるのなら、全ての経済活動はすべて”金の亡者”の仕業ということになりますが、おそらくそう考える人であってもアルバイトなり会社勤めなりで給料を貰っていると思います。
自分も働いてお金を稼いでいるのに何故私らの事を”金の亡者”というのか。
その違いを考えていくと、以下の2つのパターンと考えても良いんじゃないかと。
1.お客様から直接お金を頂くパターン。
フリーランスだったり職人だったり、自営業だったりと会社組織でも個人が主に見えるパターン。
2.会社や組織(公務員や団体職員などの場合)などから給料をもらうパターン。
社員や派遣だけでなく、コンビニのアルバイトなども含む雇われて給料をもらうパターン。
”金の亡者”的な攻撃って多くの場合2から1に対して行われていて、1から1とかはごく少数、1から2へとか、2と2の間での攻撃というのはほぼ無いように思えますが、皆さんはいかがでしょうか。
1の場合でもzozoの前澤さんやソフトバンクの孫さんのように個人が全面に出て見えるパターンの場合は金の亡者的な攻撃を受けがちのように感じます。
もちろん2の方でも金の亡者的な攻撃をする方はほんの一握りだと思おいますし、1に当てはまる方の中にも金の亡者的な攻撃を仕掛けてくる人もいるかもしれません。
では何故そのような事をするのか?ほぼ私見ではありますが考えていきたいと思います。
おそらく1番多いのは妬みや嫉みによるものではないでしょうか。
お給料を貰って働いている場合、頑張って昇給や昇進、残業等があったとしても10月に手取り20万だった給料が11月に50万になることは少ないと言えますが、1の自営等の場合は20万だった手取りが100万になることも有り得ます。
逆に10万の状態が長く続いたり、0になることも十分に有り得る訳ですが、そのことは2の方には見えにくい。
2の自分も精一杯頑張っているのに、ただでさえ裕福な1の人が”ちょっとくらいタダでやってくれなかったり”、”1個くらいタダであげる”のを嫌とか言っているのを見ると、そこまで金に執着して稼ごうとしているというように見えるのではないかと。
とするならば”金の亡者”攻撃を避ける一番の手段は”タダでは仕事しません”ということを公にはせず黙っていることになりますが、黙っていると際限なく”タダでお願いします”と来るのだからこれがまた始末におえない訳で・・・。
イラストレーターさんなどに対しての「ちょっとくらい良いでしょ?」的なものはここ何年にもわたって周知されつつあるので、一昔前から比べるとだいぶ少なくなってきたのかもしれませんが、まだまだ他のプロフェッショナルな仕事、特にモノを伴わないスキルやノウハウが主な仕事に関しては「タダでお願いします」的なものは減っていません。
むしろネット社会になって、そうしたプロとの連絡が取りやすくなった今では増えているようにも感じますし。
また、ネット社会になってこうした攻撃はやりやすくなっているとも言えるでしょう。
一昨日にも実際にツイッターで”金の亡者”と言われたのですが、1回金の亡者と言ってブロックしたら、すぐに捨て垢を取って再度攻撃を仕掛けて来たという、まぁ、本当に暇な人もいるもんだなぁと思いましたし。
もうひとつ考えられる要因としては、ネットの普及で多くの情報が氾濫したことによって形の無いスキルやノウハウの価値が以前より希薄になってきているようにも感じています。言い換えると、ネット上で得られる情報はタダなものが多いので、情報やスキル、ノウハウといったものはタダで当たり前と思っている人が多い。
なのでタダでは無くてお金が必要だと言うことになると”金の亡者”と感じてしまうという訳です。
もう5~6年前の事です。
私が推奨しているゴルフクラブのチューニング方法(MOIマッチング)があり、そのチューニング方法を普及させるため頑張っているのですが、ある方から「本当に普及させたいのならYoutubeやブログでチューニング方法を公開すれば良いのに」とのご指摘を受けたことがあります。
MOIマッチングのチューニング方法に関してはこちらまで来て頂けたら無償でお教えしているので、別にそれで金儲けしようということはないのですが、MOIマッチングのスキルとかノウハウって文字や映像では伝えられないんですね。
工程自体もチューニングするゴルフクラブによってまちまちで、使うゴルファーも個々それぞれですから、1本も全く同じ工程ということは無いですし、工程のひとつひとつでも力加減ややり方も微妙に異なります。
特にゴルフクラブのシャフトを削る力加減や計測器にかける際のネジの閉め具合、振り子に揺らすときの力加減などは映像や文字では伝えることは不可能ですし、センスや感覚なども要求される作業です。
そのあたりの部分はやはり直接自分で感じてもらって会得しないと無理なので、どうしても直接来てもらってでないといけないのです。
このようにネット上に流せる情報などは物事の全てではありませんし、タダで流れている情報自体はタダ=価値が無い情報だったり、いくばくかの広告収入の価値で公開出来る情報なのです。
仮に1回の閲覧で5円の広告収入がある情報だとするならば、書いている人は5円貰えれば十分と考えているということです。
noteは有料記事もある媒体ですので、ここをお読みになる皆さんはその情報自体にその金額に見合う価値があるとお考えだと思いますが、アメブロなどの無料ブログやツイッター、インスタなどの無料媒体を仕事として行っている人たちは私を含めてあくまでも宣伝的な意味合いが強い事を忘れては行けないと思っています。
”金の亡者”的な攻撃を仕掛けてくる人って、嫉妬や情報などの形の無いものに関しては全てタダだと思い込んでいる情弱なのかもしれませんね。
そう思うと、真剣に相手をするのもどうかと思えてきますが、やはりそうした事を言われるとムカッときてしまう私自身もまだまだ人間が出来ていないのだなぁと思うのでした。
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