「都会で疲弊してるの?」に対するカウンター。

横浜出身横浜育ち。大学も東京の山の手線内でポニーキャニオンも市ヶ谷時代に入社して新富町~虎ノ門(今は六本木?)に勤務し、結婚してからも横浜~横須賀と、割とシティボーイ(笑)的な生活をしてきた私ですが、今は単身赴任で北海道の弟子屈(てしかが)という僻地というか秘境と言うか、近い方の隣の家まででも直線距離で250m、遠い方の隣の家だと1キロちょい先というところに住んでいます。

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近い方の隣の家。

一番近いコンビニまで歩いて1時間半はかかりますし、バスも電車(ディーゼルなので列車です)も停留所や駅まで歩いて2時間はかかります。
ローソンとセブンイレブンは6キロ位離れたところにありますが、最寄りのファミリーマートまでは300キロはあります(東京~名古屋のちょっと手前位)。
最寄りのマクドナルドまでは60キロ弱、いきなりステーキやスタバは70キロ先。映画館も70キロ先の釧路までいかないとありません。
もちろん深夜営業しているのはセブンイレブンとローソン位で、ラーメン屋さんも20時には閉店するような所です。
まぁ、土地だけは広いので車も1人で2台使ってますので、特に不自由は無いのですが・・・。

都会、それも港区で働いていたこれほどの超ド田舎に引っ越してきた訳ですが、特に不便なことは無く、割と快適に生活しています。

買い物はネットでほぼ済ませてますし、生鮮食料品は町のスーパーか農協で購入可能です。
仕事はネット経由で全く問題なく来ますし、仕事にかかる仕入れに関してもネット若しくは(未だに)FAXで済みます。
入金はネット決済若しくは銀行振込でOKですし、支払いも請求書払いのものはネットバンクでOKで、ネット経由で仕入れるものに関しては当然カード決済です。
自宅は古いですが床面積で180㎡はある6LDKで、到底単身赴任の1人では使い切れない広さですし、その他に60坪の倉庫兼工房とガレージがあります。
映画の新作はあまり見ませんけれども、AmazonPrimeやブルーレイでほぼほぼ大丈夫ですし、音楽に関しては配信やら、持ってきたCD(5,000枚位)を深夜でも誰に気兼ねすること無く爆音で聴けます。

映画や音楽に関して言えば、25年以上もそうしたギョーカイに居たのでそれなりにこだわりがあるのですが、ここなら横幅3.6mもの巨大スクリーンに1250w×1250wのPAで都会に居たら考えられない環境で観たり聴いたりすることも出来ます。

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そしてもうひとつ大きなメリットとしては、ここには温泉が豊富な事でしょうか。自宅にある風呂は引っ越してから1回も使ったことがありません。
車で2分位のところに掃除している時以外は24時間365日入れる超格安の町営温泉がありますし、町内外を問わず、日帰り入浴出来る温泉は数え切れないくらいにありますから。

と、ここでの生活に関して特に不自由も不便も無く暮らしている訳ですが、昨日のお話同様、ネットで出来ることには限りがあって、好きなアーティストのライブは近く(片道150キロ位)には絶対に来ないですし、単館系の映画などもこの近く(くどいようですが片道150キロ位)には来ません。
私の趣味のひとつでもあるバイクツーリングなども冬の間は出来ませんし、自転車で走るといったことももちろん無理。
ジョギングやマラソンも冬の間に走ったら確実に1度や2度は転ぶでしょうから怪我しますし、歩くにしても吹雪いていたりマイナス20度以下で歩いていたら死んじゃうかもしれません。

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結局のところ、都会と田舎の比較なんてあまり意味のないものですし、住みたい方に住めば良いだけのことなんですよね。
ただ、以前の田舎と決定的に違う部分はネットの普及と物流の改善で、田舎にあったある程度の不便は解消されているということだけです。

田舎の生活はやはり不便です。
夜中にラーメン食べたくなっても、往復100キロ以上走らないと食べられませんし、私の大好きなシウマイ弁当を食べたくても飛行機に乗って羽田まで行かないと買えませんから。

単に田舎だから疲弊しないとか、都会だから疲れるという人もいますけれども、それはネットだけで得た知識と同様に表面だけの浅いものと言わざるを得ません。
都会にも田舎にもいいところもあれば悪い所も必ずあります。
そしてそれをどう感じるかはその人次第。
良いところだけを抽出して、田舎は疲れないとか都会は疲弊するだとか、そんなん知らん人に勝手に決めつけられても・・・という感じです。
決めつけている人だって、私みたいに日本全国津々浦々まで行った上でそこに住んでいる訳では無いですし、まぁ「まだ都会で~」みたいなことを言っていれば目を引くだろうという軽い炎上商法のようなものでしょう。

田舎で深夜にラーメン食べたくなったら往復100キロ走らなくちゃいけない所もあるので、そりゃあ当たり前に田舎だって疲れます。

ご自身の生活の中で、どういった部分に重きを置くかということ、そして都会でも田舎でも住みたいところにやりたい仕事があるのか?という部分を中心に考えていくことが大切なのではないかと思います。


私?

私の場合はここでしか出来ない仕事をしているので、ここでの仕事も生活も不便な部分を補ってあまりある生活をしていますけれども(^^

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