不思議なこと。
私が経営しているゴルフの会社では、お客様のゴルフクラブを物理的な側面から見てチューニングすることがメインとしています。
そのチューニング方法はクラブMOIマッチングと言って、ゴルフクラブ全体の慣性モーメントに着目してチューニングを行っていく特殊な方法のため、クラブMOI、クラブMOIマッチング、MOIマッチング、MOI、MOIチューニングといったワードを商標として登録しています。
このチューニング方法自体をより多くのゴルファーに行ってもらいたいという普及啓蒙活動に関しても行っているので、ゴルフ工房さん向けにMOIマッチングセミナーも行っており、セミナーを受講して頂いた工房さんには無償で商標を使用してもらえるようにしています。
”金の亡者”と言われる私ですが、セミナー自体の料金も無償ですし、商標の使用自体も無償、そして登録料やら更新料やらの料金も無償でやっています。
セミナー受講者の今後のフォロー(ツイッターのフォローとかではなく、仕事のフォロー)なども、チューニングに関する質問だったりもし放題、JCMOというMOIマッチングを統括する団体のWebSiteにも載せて宣伝しますし、近隣のお客様にはご紹介することも。
更にはオリジナルのゴルフクラブを業販で卸すこともします。
MOIマッチング自体の評判も上々で、こんな僻地というか秘境というか、超ド田舎でも食べていけるだけのご依頼はありますから、お客様の多い地域では売上げもかなり伸びているようです。
これだけやって、効果も抜群。しかもこちらでは1円もいただかないということで、さぞセミナーを受けたいという工房さんは多いのだろうと思われるかもしれませんが、これが驚くほど少ないんです。
MOIマッチング=私という感じでかなり認知はされていると思いますし、全部無償でやりますよということもかなり告知はしているのですが、商標を無断で使用してやる方のなんとまぁ多いことか・・・。
(無断使用をしている某工房のPOP)
商標の無断使用というのは違法なことですが、ゴルフと言うルールやマナーを重んじるとされているスポーツでこうした違法なことをする工房がちゃんとセミナーを受けて使用許諾を受けた工房の何倍もいるんですね。
繰り返しになりますが、セミナーも商標使用も全部無償なのにです。
お金がかかるからやりたくないというのであればまだ理解できるのですが。
しかもこのPOPを掲げている工房に至っては、「ちゃんとセミナーさえ受けてもらえれば無償で使っていただいてもいいですよ。」というメールを2度送っているのにも関わらずまるっきり無視。
ホント不思議な人が多いです・・・。
でも工房のクラフトマンは職人さんが多いので「他人に教えてもらいたくない」とか、「自分の師匠以外の人に教わるのは納得できない」という感じで考えている人が多いのだろうと思うのですが、それでも商標の無断使用は立派な違法行為です。
他人に教えてもらいたくないといったプライド(と言えるのか)だけで違法行為が遵法になることはありませんから、何度も連絡しても無視し続けて無断使用を続けると言ったようなあまりにも酷い場合には法的処置も視野に入れて考えていかないといけないのかもしれませんね。
(やりたくないんだけどなぁ・・・)
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