プロ支給品

ゴルフをされる方で、ゴルフクラブに拘りがある方は「プロ支給品」と言うことを聞いたことがあると思います。

文字通りプロに支給するゴルフクラブのヘッド、シャフト、グリップ等の事を言うのですが、プロ支給品に関しては、かなり多くの方が誤解されているような気がします。

多くの方のイメージとしては、そのプロ専用に、特別に作ったクラブというイメージをお持ちのことと思いますが、ヘッドもシャフトも、数十年前とは違って、そのプロ専用に作る事はほぼありません。
アイアン、ウッド、UT、FWに違わず、現在のゴルフクラブはそのクラブヘッド専用の型が必要です。
型の製作には最低でも百万単位のお金が必要で、基本的に番手毎に型を作らなければなりません。
実際、型の償却には膨大な量の製品を売らなければなりませんので、そのプロ専用に作ると型の減価償却が出来ません。

そうした理由からプロ支給品と言えども、そのプロ専用に作る事はほぼ不可能と言って良く、ほとんどの場合が一般市販になる前にプロに支給すると言うだけになります。
当然、個体差によってほんの少し性能が高いモノや、そのプロに合った製品をチョイスして支給すると言う事はありますが、通常市販の製品とほとんど変わらないと言って良いでしょう。

実際にBoseIronFactoryでも年間100本程度のプロ向けクラブを製作しますが、支給されたヘッド・シャフト・グリップのどれを見ても、個体差の中でほんの少しロフトが立っている(寝ている)モノや個体差の中でほんの少し反発係数が高いモノであるに過ぎません。
と言う事は、プロ支給品だからと言って高いお金を出す性能差があるわけではないのです。

「いやいや、そんなわけ無いでしょ?だってプロ支給品にはシリアルナンバー入っているし」という方もおられますが、レーザー刻印が入っているだけですし、なぜシリアルを入れなければいけないかというと、実際はメーカーからの貸与品だからです。
プロと言っても様々で、お金のためにメーカー支給品を売りさばいて生活費や酒代に当てるアホもたくさんいます。
メーカーは当然そういうことを快く思わないので、貸与品という形にして防御策を講じています。
簡単に入れられるシリアルを入れ、支給(貸与)した人を特定できるようにしておけば、オークションやメルカリに流れた時に今後その横流しをしたプロに支給(貸与)しないと言うペナルティを科すことが可能です。
そうした横流しをするようなプロはプロとして当然良い結果は残せませんから、本来の「自社製品のプロモーション」にもなりません。
そんなアホな輩が「自分で使うよりも売ってしまった方がカネになる」と思うからこそ市場に出てくるのが、プロ支給品なんです。

BoseIronFactoryでは年間に100本以上プロに向けたクラブを製作していますが、ほぼ全てが市販品の公差の範囲内のモノです。

アホなプロが「使うより金に換えた方が良いと思ったクラブ」それでも貴方は使いますか???


ちなみにBoseIronFactoryでも数多くプロ支給していますが、一般の皆さんがお買い上げになるモノと全く変わりません。
プロの場合はプロモーションなので、シュリンクしたりもしませんし、お送りする段ボールも使い回して使っていますが、一般の皆さんがお買い上げになるクラブはシュリンクもキチンとしますし、段ボールも使い回さずに新しいものを使っています。
更に言うと、プロの場合は基本後回しで時間がかかりますが、一般のお客様の場合は順番通りに組上げたり、MOIマッチングします。

BoseIronFactoryでは、プロより一般のお客様を優先しているんです(^^

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