プロの仕事。

noteに書かれている記事って、割と良い感じの記事が多いので、noteをはじめることとしました。
オフィシャルのブログは宣伝とMOIマッチングの事が主だった内容ですが、こちらでは徒然なるままにゴルフ以外のことも書いていこうと思います。

当然ゴルフのことが中心になるとは思うのですが、少し尖ったことはこちらに書くこととなるでしょうから、適宜お暇なときにでもみていただければ。

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さて、1回目の徒然ですが、ゴルフ業界を取り巻く悪しき環境に関して書いていこうと思います。内容としては他の業界でもあることも多いですが・・・。

まず結構多くてげんなりするのが、「ちょっとくらいタダでやってくれても良いでしょ?」というパターン。
これには「たくさんあるんだから1個くらいタダでちょうだい。」というモノを要求されるパターンや「友達価格でお願いします。」というパターンもあります。
プロゴルファーの場合ですと「やってやってもいいよ。」とか「使ってやっても良いよ。」とか「とりあえずちょうだい。」というのもありますね。

これらのパターンは業界の内外問わずなのですが、ほぼ確実に「他を当たってください。」と言いたくなります。

「ちょっとくらいタダでやってくれても良いでしょ?」
と言われてもこちらは仕事ですから、そのちょっとの積み重ねで食べていますし、にゃんこと嫁さんを養っています。
その”ちょっと”をプロとしての仕事にするために、膨大な時間を書けていますし、莫大な投資もしています。
そしてそういう人は私が仕事をしているところを見たことがありませんから、その”ちょっと”だと思っている仕事が少なくとも数時間はかかることを知りません。
本当に”ちょっと”だけで出来るのであれば、工賃も代金も100円とかにしますしね。

「たくさんあるんだから1個くらいタダでちょうだい。」
たくさんあるのはそれだけ仕入れていたり、作っているからです。
もちろん仕入れたり、作るのにはそれだけの金額や労力が必要なのは言うまでもありません。
スーパーや量販店に行くとたくさんのモノがありますし、レストランに行くとたくさんの食材がありますが、「たくさんあるんだから1個くらいタダでちょうだい。」という方はそうしたお店に行って”タダでちょうだい”と言うのでしょうか?素朴な疑問ですね。

「友達価格でお願いします。」
まず、こういう事を本当の友達から言われたことがありません(笑)
こういう事を言うのは100%会ったことも、直接話したことも無い人です。Facebookでの”友達”という設定も良くないのかもしれませんけれど、”友達価格で”というのはFacebookでの”友達”でもない人から一番良く言われます(笑)
私のことを友達と思ってくださるのはもちろん構いませんが、ごめんなさい、私はあなたの事を友達と言えるほど親しくはありませんので(顔も見たことありませんし)。

「やってやってもいいよ。」と「使ってやっても良いよ。」と「とりあえずちょうだい。」
ゴルフ業界で一番問題だと感じているのが、プロゴルファーや業界関係者からのこうしたことです。
ゴルフの場合、プロの団体だけでもたくさんあってプロ資格を持っている人だけでも数万人はいると思われます。
倉本さんが会長のJPGAという日本プロゴルフ協会だけでも5,500人上ものプロがますし、石川遼や片山晋呉などが試合する組織はJGTO(ジャパンゴルフツアーオーガニゼーション=日本ゴルフツアー機構)というものです。
練習場に所属してレッスンするプロ資格もあるし、インストラクターという名称でレッスンするプロ資格もあるし、どの資格を取らなくともレッスンすること自体は違法ではありませんし、○○オープンと言う試合であれば、基本的に資格無しでもプロとして試合に出ることが出来て入賞すれば賞金ももらえます。
自称プロゴルファーでも基本問題ないですし、普段100以上叩いても(100打は上手くないゴルファーの代名詞です)1回だけでも78打でラウンドすればプロとなる資格もあります。
更に言うとLINEで素振りを計測した動画を送って入会金を払うだけでプロの資格が取れる団体もあります。
本当にピンからキリまで様々な資格があり、同じ資格でもその中での実力差はピンきりです。
もちろん日本の資格を持っていなかったり、何の資格も持っていなくても実力のあるプロゴルファーもたくさんいますし、資格を持っていても100叩いてしまうヘボなプロゴルファーもいます。

業界関係者に関してはどの業界でも同じようなものかもしれませんが、これまたピンからキリまでありますね。
ミズノやダンロップといった会社の社員はもちろんのこと、フリーライターもピンきりですし、ゴルフを全くやったことがなくてもゴルフ量販店などでバイトしている人などもゴルフ業界ですし。

ちょっとばかり私の名前もゴルフ業界に浸透し初めていることで、こうした見たことも聞いたことも無いプロゴルファーやゴルフ業界人から、「やってやってもいいよ。」と「使ってやっても良いよ。」と「とりあえずちょうだい。」と言われることも増えてきました。

申し訳ないのですが・・・
無理です。やりませんし、差し上げられません。
ゴルフクラブを作ったりチューニングするのに公的な資格はありませんから、持ってはいませんけれども相応の努力と時間、そしてお金を費やして施術や知識を身につけ、私自身もプロフェッショナルとしてこれらの作業や製品で生計を立てています。
その製品や作業を見ず知らずの、プロゴルファーか業界人かどうかも確認しようもない方に上から目線で一方的に言われて何故やらねばならないのでしょうか。

申し訳ないですが、知らんのですよ。あなたのことは。
知らないので知人でも無いですし、ましてや友人でもありません。
知人でも友人でも無く、見たことも聞いたことも無い人に対してプロの仕事をタダで行うということは有り得ませんし、”タダならやってやっても良い”とか、”タダなら使ってやっても良い”とか言われて、”ではやらせていただきます”と言えるほど暇ではありません。

相撲では”ごっつあん体質”といったことを言われますけれども、相撲が”ごっつあん”で済むのは谷町がいるからです。
力士でも”ごっつあん”が許されるの谷町がいるのはある程度の地位の力士だけでしょうし、力士自体が数万人いるわけでもありません。
他のスポーツの世界でもタダでスポーツ用品がもらえたりするのはトップアスリートやトップに近い限られた人たちで、ほとんどのアスリートは自腹で用具や用品を購入しているでしょうし。

スポーツ以外の世界に目を向けてみるともっと分かりやすいですが、料理人が包丁やフライパンをタダで貰うのは平野レミさんのレミパンくらいでしょうし、さすがの平野レミさんでも食材を無償提供してもらっているということは聞いたことがありません。

言えばタダでやってもらえるとかタダでもらえるというのは、プロゴルファーの間でかなり当たり前のことのようで、プロゴルファーから来る依頼のほとんどは「プロなので多少の割引はしますが、それでよろしいですか?」と返事をすると今の所100%で返事がありません。
こちらとしては「タダならやっても良い」とか「タダなら使ってやっても良い」というような1円の価値も無い仕事はしていませんので、それでも構いませんけどね。

そうした考えもあり、今私がサポートしているのは、「ちゃんとお金払いますからお願いします。」と言ったプロゴルファーのみです。
そう言うプロゴルファーは”私の仕事にお金を支払う価値がある”という評価のもとに依頼してくるので、こちらも力が入りますので。

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