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2024年度インターハイ奈良大会展望~Bブロック編~

 Aブロックに引き続き、Bブロックの大会展望を書いていきます。
Bブロックの4シードが一条高校のブロックになるのですが、当該ブロックが一番の混戦ブロックで、どこが勝ち抜いて来るか予想し難いブロックとなりました。


奈良大会トーナメント表


■Bブロック編成

・奈良学園登美ヶ丘高校(8シード)
・王寺工業高校
・五條高校
・法隆寺国際高校
・香芝高校
・合同1(二階堂・奈良南・御所実業・西和清陵・日本教育学院)
・奈良高校
・一条高校(4シード)


■Bブロック注目校


【奈良学園登美ヶ丘高校】

 新チーム以降で実際に観戦したことがないのですが、新人大会の組合せも今大会と同じく1回戦が王寺工業で、2回戦も五條高校が勝ち上がってくれば新人大会と同じカードとなります。

奈良県高校サッカー新人大会結果

 この同じカードを勝ち抜いての新人大会Best8による8シードですし、県3部リーグの戦績も奈良クラブユース3rdに負けた以外は堅実に5勝しており、現在2位につけているため注目校から外すことが出来ません。
 もし新人大会と同じ様に勝ち上がる事が出来れば準々決勝での対戦相手は、リーグ戦ではまだまだ本調子でない香芝or一条になると思うので、一発勝負のトーナメントだと何が起こるか分かりませんよ!


【五條高校】

 2019年にインハイ&選手権で県代表となった五條高校も、近年はリーグ戦で残留争いするなど戦績は芳しくありませんが、トーナメント大会には強くて、それ以降の2020年、2021年選手権県大会準優勝、2023年インハイ県大会準優勝と決勝進出する勝負強さを発揮しています。

NFAリーグ1部第6節 畝傍高校戦

 県1部リーグでは1勝5敗の9位と苦しむ状況が続いている五條は、足元のテクニックを自負している事もありボールサイドに寄り過ぎる局地戦を好むので、球際には強いものの前進するのに時間がかかってしまい、相手チームが守備を整えやすいというデメリットを抱え勝てないシーズンが続いています。
 個の力でぶん殴れる相手なら圧倒してゴールする事が出来るのかもしれないけど、相手もそれなりポテンシャル高い選手がいて1対1でも勝負できるチームだと、ボールを失った時に逆サイドへ展開されるだけで一転してピンチを迎えてしまいます。
 そのため、五條は局地戦で勝負かけるのなら絶対にボールロストしてはいけないし、万一ロストしても即時奪回して再度マイボールにするぐらいの覚悟がいると思っています。
 それとも昨季のインハイ時の様に1-5-4-1で守備ブロックを組み個の力を生かした球際強い守備と、一発カウンター勝負を組み合わせた戦術で上位進出を目指したいところです。
 当該ブロックだとその守備的プランなら勝ち抜きBest4に進出する可能性があると思っています。


【香芝高校】

 県1部リーグでは守備が崩れ始めると歯止めがきかず大量失点してしまい2勝4敗と負けが先行していますが、集中出来ている時はバランス良く守れている時間帯もあり上手く化ければ面白いチームだと思います。

NFAリーグ1部第6節 山辺高校戦

 お互い順当に勝ち上がり2回戦で一条と対戦するような状況になれば、CB2番は目の前にスペースがあるとボールを運べる選手で、MFの役割も担えるのでDFラインでボール循環してFWをスライドさせた後で空けさせたスペースにボールを運び、相手IHを引き出した後に相手DF間のハーフスペースを抜けた7番へスルーパスを出したり、相手サイドコーナー付近へ展開してSH9番に裏抜けさせる攻撃も面白いかも?と思いました。
 それにリーグ戦の香芝2勝は当該ブロックに入る一条戦(1対0)と五條戦(3対2)なので、組合せ的にもメンタル的にも久しぶりBest4進出も可能性があると思っています。


【一条高校】

 先日、県1部リーグの6戦目にしてようやく初勝利を納めて最下位を脱出したばかりなので、まだまだ予断を許さない状態である事は間違いないと思っており、初戦の対戦相手となる県2部リーグ所属の奈良に対しても決して安心と言えるチーム状態ではないと思います。

NFAリーグ1部第6節 畝傍高校戦

 特にサイドをぶち抜けるスピードを持つ選手がいる訳でもなく、相手ゴール前で決定力の高いスコアラーがいる訳でもないチームが、ポジショナルに中盤を使ってビルドアップできない様だと、ロングボールだけになり正直なかなか勝てないと思います。
 観戦した畝傍高校戦との試合では完全にボール支配されてスコア以上にゲーム内容は完敗でしたし、天理高校戦もWボランチがお互いにボールサイドへ寄り過ぎてしまうため、中盤センター位置にポジショニング取る選手が不在となり、逆サイドへのボール循環の際に戻り遅れてボールに関与できず、逆サイドSBへのパスを読まれてしまったり、逆サイドのSHへ効果的なサイドチェンジが出来ないという不具合に陥っていました。
 これにより前線へのロングボールに頼る事になってしまうことで、決定機を作る機会が激減していると言わざる得ません。
 この状態ではBest4進出には黄信号だと思うので、改めて中盤を使ったポジショナルプレーを落とし込んでチームを立て直さない限り、当該ブロックを勝ち抜くには偶発性に頼る事しか出来なくてBest4進出の確率も落とす事になると思います。


■Best4予想

Bブロックの展望をまとめると準決勝に進出する高校は下記と予想します。

本命:香芝高校
対抗:五條高校
穴 :一条高校
大穴:奈良学園登美ヶ丘高校

以上、Bブロックの大会展望でした!
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