苦手な人のための共通テスト英語リーディング第4問のコツ

こんばんは。
今年もあと10日になりました。今年中になんとか受験生の苦手を減らしたい。
今日は第4問が苦手な受験生に少しでもアドバイスできればと思います。

昨年の共通テスト英語のリーディングで最もややこしかったのは第4問かもしれません。2021年の第一日程の問題はこちら↓。

第二日程の問題↓

どちらの日程も、複数の資料を参照し、設問に答えます。

正答率を上げるための3つのポイント

① 導入部を必ず読む
② 2つ目の文書に情報の訂正がある
③ 読んでないものを選ばない

これら3つは関連していますが、ひとつずつ詳しくみていきましょう。

① 導入部を必ず読む

 今までのセンター試験や英検のように、特定部分の参照では解答できない問題になっています。今後も新しいタイプの問題が出されると思いますが、その時は落ち着いて、導入部分を読みましょう。導入部分には何が求められているのかが書いてあります。例えば第1日程の導入部では、

“Your English teacher, Emma, has asked you and your classmate, Natsuki, to help her plan the day's schedule for hosting students from your sister school. You're reading the email exchanges between Natsuki and Emma so that you can draft the schedule.”

時間がないからといって、導入部を読み飛ばす、あるいは、よく読まないで状況を把握できないまま本文を読むと、1つの文書のみからの情報に頼り、間違った選択肢を選ぶ可能性があります。

② 2つ目の文書に情報の訂正がある

 導入部に、「クラスメートのナツキと一緒にスケジュールを立てるのを手伝う」、とあります。日常生活でこのような場合、お互いの情報をやり取りしながら修正していきますから、この問題でも情報の修正は起こります。一つ目の文書に設問の答えが書いてあったら印をつけておき、さらに読み進めて訂正があったら正しい方を解答してください。

③ 読んでないものを選ばない

 英語が苦手な受験生は、共通テストの問題を時間内に全部読むのは無理だと思っているかもしれません。そのためところどころを読んだり、読み飛ばしたりして、解答時に本文には書いていない選択肢を選んでしまうことがあります。全部読んでいれば排除した選択肢も、「見落としているかもしれない」「自分が読んでないだけかも」と思うと捨てきれません。しかしそれではワナにかかってしまいます。こういったミスを防ぐには、全部読むしかありません。現代文の問題を解くときと同じように、導入部を読んだらまず設問を読んで何が問われているのを確認(正確に覚える必要はありません)し、答えになりそうな場所に印をしておきます。解答するときは印の部分を参照します。

時間内に全部読む練習

まず、自分が全部きちんと読んだらどのくらい時間がかかるのか測ってみてください。「全部」、といっても試験問題全部丸ごと読む必要はありません。第4問だけ、設問や選択肢も含めて全部読んでみてください。読む順番は
導入部 → 設問(選択肢は読まない) → 本文 → 設問と選択肢
です。

13分以内で読めたなら、十分余裕を持って解答できます。本文に印をつけて全部読み、解答を参照するために本文を読み返すのに時間がかからないようにする練習をしてください。今まで解いた過去問や模試の問題で時間を測って練習しましょう。

15分以上かかったら、まず英文の内容を理解しているか確認しましょう。設問や選択肢も、日本語訳を見て、どんな意味かしっかり理解してください。

その後で音読練習をしましょう。共通テストの過去問を使って何度でも時間を測りながら練習します。大きな声ではっきりでなくても構いません。別の教材でも構いませんし、音声付きの教材でも構いませんが、必ず意味のわかるものを使ってください。意味がわからずに読んでも効果はありません。

まだ間に合います。過去問の内容を設問と選択肢も含めて意味を理解したら、音読練習しましょう。

まだ、間に合います!

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