大好きなことに気がつかない
大学生になって、インドからの留学生(社会人のかなりの年配の方)に会う機会があった。どうして科学の勉強がしたいのかと尋ねられ、「自然を守りたい」と答えた。すると彼は、「あなたは自然が好きなのですね。」と言った。
え、ああ、そうか。私は自然が好きなんだ。
大人になって、会社の友人と旅行に行った。実家の話になった時、彼女が言った。「あなたはお父さんとお母さんが大好きだもんね。」
え、ああ、そうか。私は両親が大好きなのか。
自分にとって当たり前すぎるときには、人から言われないと、自分の好きがわからないらしい。