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元マネージャーが語るFAKY 後編

みなさん、こんにちは。元マネージャーです。

◆昨日より、「Re:Surrender」が配信したということですので、是非お聴きください。m(_ _)m

2017年6月14日にリリースされたFAKYのメジャーデビュー作品「Unwrapped」のリテイク「Re:wrapped」が6月17日にリリースされることになったということで、その元となる「Unwrapped」に関連した4人体制時代のお話について前回は語りました。今日はその続きである、「Surrender」の頃から書きたいと思います。

「Surrender」は2016年の「SUMMER SONIC」のステージで披露していたことを考えるとこの年の春にはもうレコーディングをしていたのかなと思います(リリースは2017年です)。この曲で印象深いのはSpotifyではじめてアメリカのバイラルチャートに入った話ですね。これはちょうどこの後出てくる「Someday We’ll Know」のMVを撮影していた時だったんですが、FAKYのTwitterのアカウントに「オレたちSpotifyのチャートに入ったな!」というメンションが、ちょうど同じタイミングでチャートに掲載された他のアーティストさんからきて発覚(?)しました (笑)

MVは2017年1月に撮影しています。 確か制作に入る前のイメージは、90’s HIP HOPのMVみたいにしようという話だったと思います。そうして出来上がった映像もそうなんですが、この楽曲が僕個人としては一番FAKYらしいかなと思っていたりします。というのも、アイドル全盛の昨今、日本の女性グループでこういう楽曲をやってMVまで作る人ってなかなかいなくないですか??ストイックなイメージのトラックなのに短いながらもドラマチックな構成になっているこの楽曲と、パンチを狙ったライティングとカット割りのギラッと感のある映像等、まさにこの楽曲の感じが僕が理想としていたFAKY像だったのかなぁと思います。特に見せ場になるLil’のラストサビのフェイクからの疾走感はライブで見ても非常に心地よいものでしたし、「Girls Award」等のここぞというステージでは、FAKYの存在感をアピールするのに大活躍してくれた楽曲だったのではないでしょうか。あと、どうでもいい話ですけど、この時のAkinaの緑のジャージの衣装が個人的にすごく好きでした(ライブとかではほとんど使いませんでしたけど。。。)

「Unwrapped」のリードトラックとなった「Someday We’ll Know」は、「AirAsia」さんのCMソングで使用されました(一時期メンバーがマレーシアに行っていたのをご存知の方もいるかと思いますが、あれも「AirAsia」さんとの取り組みの一環でした)。ライブで見てみたらわかると思いますが、そう考えてみるとどことなくこの曲の振り付けは飛行機っぽいモチーフやアジアを連想させる動きが多いと思いませんか??ちなみにこの曲はUTAさんという、三浦大知さんの「Replay」他名だたるアーティストさんに楽曲を提供されている方に携わっていただいているのですが、現体制のFAKYですと「half-moon」も彼に手掛けていただいています。

MVは2日間にわけて撮影されました。ロケ地はあちこちを転々としていて、横浜・中華街、千葉・九十九里、そして最後に渋谷となかなか大がかりな撮影でした。メジャーデビュータイミングということもあり、フレッシュなイメージの作品に仕上げていただいています。あとは、彼女たちがはじめて出演したテレビの歌番組日本テレビ系「バズリズム (現バズリズム02)」で歌唱したのがこの楽曲でしたね。

そうして遂に2017年6月14日に彼女たちのメジャーデビューCD「Unwrapped」がリリースされることが決まり、各地でのリリースイベントやらプロモーションがはじまっていました。ンバーはこの間も精力的に活動を頑張っていました。どんな時でも全力でその日その日をより良くしていこうと常に努力していたと思います。


「Unwrapped」の発売日を迎えた当日には代官山SPACE ODDで単独公演に近いショーケースライブもやりました。朝から諸々気がかりで個人的には気が気でもなかったんですが、Twitterでもトレンドに入って(17位くらいだった気がします)、オリコンチャートの速報も良い結果が見えてちょっと安堵しつつ、午前中から会場で準備を進めていました。そして夕方になって会場の外に様子を見に行ったら、たくさんのお客さんが会場の前に列を作って並んでいただいていて、、、すごく感慨深かったのを覚えています。メンバーもいつも以上にステージに気合が入っていたような印象がありますし、本番中に違う楽曲が流れてしまうようなハプニングもあったかなと思いますが(苦笑)、無事その日のイベントをやり切って、アンコールの一番最後に「The One」を歌った時にメンバーがステージ上で涙を見せていたのも今ではいい思い出です。

この後も「SUMMER SONIC」への出演、「SUGA SWEET」や「Chase Me」のリリース、そして初のワンマンライブ「FAKY FIRST LIVE “Unwrapped”」の開催等を主として2017年の活動を終え、2018年には年始にワンマンライブの追加公演を大阪・福岡で開催した他、w-inds. Fesやa-nationメインステージへの出演、アニメ「ブラッククローバー」やドラマ「あなたには渡さない」への楽曲タイアップ、そして「CrazyBoy」こと三代目 J SOUL BROTHERSのELLYさんとのコラボレーションが決定する等FAKYにとって大きいチャンスがたくさん巡ってきますが、、、そんな中Annaが2018年末をもってグループを離れてしまうことになりました。きっとこの2018年は4人にとってうれしいこともたくさんあった反面、難しくて苦しいことも多い時期だったのではないかなと思います。それを乗り越えてきたLil’、Mikako、Akinaは、これからも前に進んで行ってほしいなと思います。

こうして改めて過去を振り返ってみて今のFAKYを見て思うのは、本当に恵まれてるなぁというのが率直な感想でしょうか。大きな注目がグループに向けられて今までできなかったことができるようになったり、今まででは考えられなかった結果も残せるようになったと思います。でも、それもひとえに以前から「FAKY」というグループの核を築いてそれを守ってきたLil, Mikako, Akina (Annaも)の長い年月の努力と、新メンバーであるHinaとTakiがFAKYに持ち込んだ新しい魅力を活かしたそれぞれの活躍と、現スタッフのプロジェクト運営、そして何よりこのグループを見つけて応援してきていただいているファンのみなさまあってのものだと思います。今のこの好状況があるのは、みなさまのおかげです。いつも本当にありがとうございます。これまでのJ-POPのアーティストのセオリーをいい意味で壊していけるようなグループになってくれたらうれしいです。

プロジェクトの初期から関わってきたスタッフとして、これから、彼女たちが今まで以上に大きく世にはばたいていくと良いなと思っています。今後とも、ファンのみなさまがFAKYへ暖かい応援を送ってくださると幸いです。

以上、長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。

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