スタッフが見たHistory of FAKY - Part 2

セカンドシーズンのFAKYは、天真爛漫なキャラクターとパワフルなダンスが印象的な新加入・Akina、安定したスキルのオリエンタルビューティー・Anna。そして言わずもがな圧倒的なヴォーカルを持つLil、そして”芯”のMikako笑、の4人でスタートしました。
ちなみにMikakoはこの時期にヴォーカルのスキルが非常に高まりました。もともとそのスタイルを活かしたしなやかでダイナミックなダンスや、表情・仕草をうまく使った雰囲気の作り方が突出したメンバーでしたが、リニューアル期間にも持ち前のストイックさでレッスンを重ねたことでヴォーカルの表現力が飛躍的に増し、FAKYの楽曲に大きな幅を持たせてくれる存在になったと感じています。

そしてここからのFAKYはメンバーそれぞれの個性が本当に圧倒的で、元々運営側が作ったコンセプトはもはや意味を為さなくなっていました。
キャッチコピーやコンセプト以上に、"4人の個性"がイコール”FAKY”になりました。
今までたくさんのグループが存在してきましたが、こんなグループはなかなかいないのではないかと思っています。
そしてこの時期の作品は1作1作、メンバーの違った側面が引き出されていると思います。特にMTV VMAJ 2016最優秀邦楽新人アーティストビデオ賞にもノミネートされた「Candy」のMVは私も個人的にも大好きな作品です。監督はロンドン在住、気鋭の日本人映像作家である木村太一さん。The Chemical Brothers、Knife Party、Sub Focus、CHASE & STATUSといった錚々たる海外アーティストのMVやライブ映像などを手がけている方です。彼自身の監督作品「LOST YOUTH」がちょうど話題になっていた頃でした。木村監督の感覚が切り取ったメンバーの瑞瑞しさを改めてご覧になってみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=T9aTZQi8cMg&feature=emb_title

また、この時期に特に印象に残っているのが2017年6月に開催されたデビューアルバム”Unwrapped”のShowcase Liveでした。
2016年、2017年と2年連続でサマーソニックに出演したり、a-nationにも出演したりと外部のイベントには大小問わず出演をしていましたが、自身のイベントとしてはこの企画が初めてに近いもの。そしてメジャーデビューというメモリアルなタイミングでの開催で、ライブ後半に感極まって涙するメンバーに負けじと、スタッフ一同バックステージで涙したのを覚えています笑。

そしてこの頃からライブの演出、構成に関して多くの部分をメンバー自身がセルフプロデュースするようになりました。ディレクターやマネージャーたちと話し合いながら、「どうしたら来てくれるファンの方々に喜んでもらえるのか」「どうすれば自分たちの一番良いパフォーマンスをできるのか」をいつも話していました。また、メンバーから見ると年上だったり、業界歴が長いスタッフの方が多い中臆さずに自分たちの考えやアイデアを話し、良いコミュニケーションが取れるようになったのがこの時期だった気がします。たくさん経験して来たライブの数が、確実に彼女たちの自信になってきていました。
そしてこれが、この年の10月に開催された初のワンマン@渋谷Duoの大成功に繋がりました。
つづく(おかっぱ)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?