見出し画像

【特殊メイク小説】狼男カフェ③

 特殊メイクで狼男になった女性の女性向けのそういうお店。

※当記事、及び関連する私の著作物を転載した場合、1記事につき500万円を著作者であるFakeZarathustraに支払うと同意したものとします。

※本作品はR18指定の内容です。note運営の判断の如何に関わらず18歳未満の閲覧はご遠慮ください。

※本作品に於ける描写は、現実的な観点での法的な問題、衛生的な問題をフィクションとして描いており、実際にこれを真似る行為に私は推奨も許可も与えません。当然、その事態に対して責任も負いません。

※フィクションと現実の区別の出来ない人は、本作品に影響を受ける立場であっても、本作品の影響を考慮する立場に於いても、一切の閲覧を禁止します。


 アカリさんとの出会いは、お店でのことだ。

 当時の私は"シルバームーンカフェ"を創作だったと思い込んでいた。
 まとめサイトには、各キャラのイラストとか性格とか載せられていて、カフェでワイワイしていると言う日常系の同人誌が多数作られている。
 そして、当然と言うとナンだけどBL本が尋常じゃないほどあって、コミケで島が作られる程度のジャンルになっている。

 何と言うか、一次創作が行方不明で、二次創作から三次創作と連なっていき、ネタがネタを産む状況になってた。
 細かい事を突っ込む人はいなくて……と言うか、そう言うことを言う人は排除される方向で動いているようで、自然と消えていく。
 なので無限に住み心地のいい界隈で、勝手に新しい属性を付与したところでモメるようなことはない。

 シルバームーンカフェのフォーマットは、複数の狼男が、女性のお客さんをおもてなししていて、乙女ゲーのような展開がフォーマットとしてある。
 それと同時に、BL作品として、狼同士が絡み合う内容がある。
 どっちが先なのかよく分からなくて、そしてどっちも元ネタが分からない。

 それがあるサークル主さんと知り合ったところで、実店舗があるんだよと言うことを教えて貰った。
 一見さんお断りと言う訳ではないけれど、逆に宣伝も看板もなくて、本当に知る人ぞ知るお店なのである。
 よくこんな形態で商売が成り立つよなぁ……と思いつつも、実のところそんなに期待していなかった。

ここから先は

2,725字

¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?