『【特殊メイク小説】蛸の島⑤』書きだし

 人間拡張の技術で特殊メイクを学んでいた子がふとした事で、観光振興事業に携わることになり……(本編は四月中旬頃公開予定です)

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 ここで私もフミカも下品な会話で盛り上がる。

「こういうの、悪い奴に握られて強請られる奴じゃん」

 完全に二人だけのノリでそう発言して、そしてそのまま演じる事にした。
 『これから彼氏とセックスします』みたいな、下品なノリで可愛い女を演じるのだ。
 なんというか、演技の演技……劇中劇と言ってもいい。

 私は彼氏とじゃれ合うような会話を一人芝居でして、身体に巻いたバスタオルを外して「ドキドキした?」なんて言って笑ってシャワールームに入る。

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