人に安く作ってもらって、それを自慢するのはやめろ
大抵の場合、大量生産品と個人による自作なら前者の方が安い。
工芸品や芸術品の類になると、多少事情が違うにせよ、それはクォリティが低いと本人が思っているか、然もなくば好意で安くして貰っているだけだ。
そもそも人の工賃を安く見積もるなよと言うところがある。
自分に出来ないモノを人に頼むなら当然のことだ。
世の中の労働市場で色々なモノが安く買い叩かれているにしても、それはその市場の中で同じ仕事をする人が沢山いると言うだけの事である。
普段、楽で安いバイトをしている人だとしても、何か特別な技術で自分に作れないものを作っているのだとしたら、その技術料は払うべきだろう。
それを払いたくないと言うなら、自分が努力してその技術を身に付けるなり、既製品で済ませるなりするしかない。
勿論、中間マージンだの流通コストだのの事情で、直接当人に頼んだ方が安いと言う場面もあるが、それだとしても工賃、技術料をまけて貰う十分な理由にはならない。
先に言ったが、頼む人が沢山世の中にいて、相手がその仕事をどうしてもゲットしたいと言うなら、そこに市場原理が働くだろう。
だが、貴方は自分のために自分専用の何かを作ってほしいのだから、市場原理なんて全く関係ない。
ここに来て原価厨と戦うつもりはないが、一度、材料と工数と、自分がそれを作れる技術や道具の獲得に、どれほどの金額が掛かるかを計算して欲しい。
お前の仕事にかかりきりになっている間に、他の仕事をしてそっちの方が稼げるのであれば、その差額は丸損なはずなのだから。
はっきり言って、何かを安く作って貰ったと言うのは、安く買い叩いたというだけのことであり、そう言うのを自慢すべきではない。
卵を近所のドラッグストアで買うのか、ちょっと足を伸ばしたスーパーで買うのかで値段が違うみたいなのとは訳が違うぞ。