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【着ぐるみ小説】魔法少女のマスコット①

 魔法少女に出てくるチビなマスコットキャラクターの中の人の話。

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 美大で映画を学んでから、何だかんだで地元の街の映像製作の会社に入った。
 映画監督になる夢がないわけではないが、自分の才能とか諸々の事情を勘案すれば、未だに映像に関われているだけで幸せな事だ。

 仕事は大抵地元企業の紹介動画や、結婚式で流すちょっとした寸劇、地元マスコットキャラクターの動画の編集とか、あとはカラオケと言った所だ。
 しかしまぁ、近頃は素人でも動画編集をする時代だ。
 それなりの処理速度のパソコンと、それなりのグレードのスマホがあれば、そこそこ見栄えのする動画を撮影するのはそれほど難しくはない。

 テレビも地方局になったら財政はカツカツで、そんなに周囲の会社に気を配る余裕もない。
 挙げ句にネットで拾った画像を"視聴者からの提供"と言う形で放送するような番組だらけになる。

 出来るテレビマンはネット動画配信へと転職していき、VTuberの界隈は玉石混淆って感じでぶっちゃけ中の人の面白さに依拠している。

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