【着ぐるみ小説】レトロ鉄道館メモリアル④
鉄道車両の擬人化着ぐるみを着ることになった女の子達の話。
※当記事、及び関連する私の著作物を転載した場合、1記事につき500万円を著作者であるFakeZarathustraに支払うと同意したものとします。
※本作品はR18指定の内容です。note運営の判断の如何に関わらず18歳未満の閲覧はご遠慮ください。
※本作品に於ける描写は、現実的な観点での法的な問題、衛生的な問題をフィクションとして描いており、実際にこれを真似る行為に私は推奨も許可も与えません。当然、その事態に対して責任も負いません。
※フィクションと現実の区別の出来ない人は、本作品に影響を受ける立場であっても、本作品の影響を考慮する立場に於いても、一切の閲覧を禁止します。
着ぐるみは楽しい。
可愛い姿だと言うのもそうだけど、そもそも自分じゃないと言う事が楽しい。
本当に別人になったような気持ちになれる。
今までやってきたキャラクターの設定が、すっと自分に入ってくるような気持ちだ。
あまりにも楽しくて、それから事ある毎に着ぐるみを着る事にしたのだ。
キャラクターのお披露目も開館の時にするつもりなので、そのタイミングで、館内紹介動画は正面と館内でコソコソと撮影する事にした。
各車両の"自己紹介動画"は、まるで自分の身体のように説明する。
型番、車両番号から説明して、自分の身体の特徴を、自分の身体と車両の各部を例えて説明する。
車両の中に入る時は、「自分の身体の中に入るだなんて不思議な気分ですね」と笑う。
そうやって出来上がった動画はかなり上々な出来だ。
面白いし可愛い。
そんなこんなで開館だ。
先ずはイベントスペースで関係者向けのセレモニーだ。
そこで私達が登場し、そして関連動画を一気に公開した。
それからエントランスホールに来て、一番乗りのお客さんと写真撮影、そして記念品の贈呈だ。
と言うか、このイベントの先着のために数日前から並ぼうとする人が居て、急遽「当日の始発到着前の待機は解散します」と言う声明を出したぐらいだ。
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?