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【特殊メイク小説】シャークメイド①

 サメがメイドになるサメ映画撮影話。

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 仲間達と映像会社を立ち上げた。
 得意とするのは特殊造形や特殊効果、特殊メイクと言った感じの領域だ。

 とは言え、内輪で勝手に盛り上がって作った会社なので、何と言うか業界に対する実績がない。
 実績がないなら自分たちで映像を撮ってしまえと言うことになる。

 とは言え、役者さんにツテもなく、「じゃぁ、サメ映画でいいんじゃない?」と言う安直な話になる。

 サメ映画ならばハードルが低いと言うのは、些かナメた話ではあるが、水中なのに服が濡れてないとか、そもそも役者の演技が壊滅的だとか、造形がびっくりするほどチープとか、CGが十年前のレベルとか、まぁ言いたい放題のジャンルであるのは間違いない。

 とは言え、下手なホラーをやるよりはおちゃらけた雰囲気で作れるだろうというナメた考えが多数派で、私の気持ちなんか脇に置いて、結局それで作ろうという話になった。

 これでも私が社長なんだけどな……

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