
【メン限・先行公開】【TF小説】トカゲになったら
トカゲTF手術をすることを決めた女性の話。
※当記事、及び関連する私の著作物を転載した場合、1記事につき500万円を著作者であるFakeZarathustraに支払うと同意したものとします。
※本作品はR18指定の内容です。note運営の判断の如何に関わらず18歳未満の閲覧はご遠慮ください。
※本作品に於ける描写は、現実的な観点での法的な問題、衛生的な問題をフィクションとして描いており、実際にこれを真似る行為に私は推奨も許可も与えません。当然、その事態に対して責任も負いません。
※フィクションと現実の区別の出来ない人は、本作品に影響を受ける立場であっても、本作品の影響を考慮する立場に於いても、一切の閲覧を禁止します。
上手く言えないけれど、私は自分の身体が気に入らなかった。
ありとあらゆることが上手くいくのだけど、自分の身体についての違和感だけが抜けない。
そもそも普通の男を好きになることはなかった。
だから当初、私は性同一性障害を疑ったこともある。
だけれども、じゃぁ、自分の身体が男になったとて、自分のこの気持ちがどうにかなると言う希望も見いだせなかった。
別段、自分が女であることに違和感があるわけではないし、じゃぁ、男性器が欲しいのかとか、乳房が邪魔だと思うのか? と問われれば、そんな気持ちも全くなかったからだ。
身体は健康そのものだったし、自分の身体が気に入らないと言う以外、精神面で不安定になるとか、「誰もこの気持ちを分かってくれない!」と癇癪を起こすこともなかった。
漠然とした違和感だけがあるけれど、それで自分の人生をダメにする気持ちもなかったから、勉強だって頑張ったし、それなりに社会の中で自分の役割にも気づいていく。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?