見出し画像

【着ぐるみ小説】ジュラシックメイドカフェなお白亜紀⑧(終)

 ヴェロキラプトルになれるスーツを着た女性のコンカフェの話。

※当記事、及び関連する私の著作物を転載した場合、1記事につき500万円を著作者であるFakeZarathustraに支払うと同意したものとします。

※本作品はR18指定の内容です。note運営の判断の如何に関わらず18歳未満の閲覧はご遠慮ください。

※本作品に於ける描写は、現実的な観点での法的な問題、衛生的な問題をフィクションとして描いており、実際にこれを真似る行為に私は推奨も許可も与えません。当然、その事態に対して責任も負いません。

※フィクションと現実の区別の出来ない人は、本作品に影響を受ける立場であっても、本作品の影響を考慮する立場に於いても、一切の閲覧を禁止します。


 私の陰鬱な気分を癒してくれたのはサヤカさんだった。

「気持ちを上書きしましょう」
 私にラプ子に"戻る"事を促し、そしてラプ子を抱きしめて「私が好きなんだから辞めちゃだめよ」と笑った。

 私を優しく抱きしめて、そして甘い甘い言葉を掛け続ける。

「そんな……サヤカさんはメイドだから私に興味あるんでしょう?」
 私が尋ねると、「うーん、それもあるけど……やっぱりラプちゃん可愛いじゃない?」と笑った。

「そんな、私ただのトカゲだし」
「何弱気になってるの?」
 私は泣いた。
 着ぐるみの中で泣いた。

ここから先は

3,036字

¥ 100

PayPay
PayPayで支払うと抽選でお得

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?