ロボット着ぐるみカップル

 パントマイム芸人のカップルが、ロボットの着ぐるみで活動する話。

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 俺はパートタイムでパントマイム芸人をやっている。
 一応、パントマイム自体が本業というつもりだが、それで食えているかと言うと全くそんなことはない。

 それで俺には師匠と言える人が居る。
 Mi-Yukiと言う女性のパントマイム芸人だ――そしていろいろあって俺の嫁でもある。

 俺と彼女との出会いは俺が中学生の頃だった。
 女性型ロボットの着ぐるみを来た小柄な芸人を、大道芸のお祭りで見たからだ。
 見たと言うか、観衆の前で投げ銭を奮発したとき、ぎゅっと抱きしめてくれたところで俺の性癖が崩壊した。

 プラスチックのお面の向こうから聞こえる呼吸音と、硬そうに見える造形のおっぱいが思わず柔らかかったこともあって、完全に魅了された。

 密かにパントマイムとスタチューの練習を続けて、高校生に上がってから彼女への弟子入りをお願いしたのだ。

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