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【ロリババア小説】変なガキに絡まれる話②

 出落ち感しかないけど、そういう話。

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 そういう言い方をすると、老人を全て憎んでいるように思われるが、実のところはお婆ちゃんっ子ではあった。

 お祖父ちゃんは小さい頃に亡くなったので、薄らぼんやりと優しい記憶があり、そしてお祖母ちゃんも優しく、そして同時に厳しい人でもあった。

 ただただ優しいだけではない人というのは、人によって好みが分かれるだろう。
 でも、私は彼女に人生の全てを学んだまではある。
 戦争を経験した人なので、兎に角強くて、正しい人なのだった。

 両親が仕事で忙しかったのもあったので、私の幼少の記憶には必ず彼女がいた。
 そして私を守ってくれた。

 だからこそ、自分に甘い老人を見ると余計に腹が立つのだった。

 キヌちゃんに甘えられるのを見ると、何処となく、祖母の記憶が思い出される。
 そして、それだからこそ彼女は私に懐いているのだろう。

 彼女も彼女でちょこちょことアドバイスをくれる。
「あそこのお婆ちゃん、あの店のきんつばが好きだよ」
「あのお爺ちゃん、ずっと独り身だから人との接し方が分からないんだよ。確か隣町に遠縁の家族がいたはずだけど」

 なんでそんなことを知ってるんだと言う野暮なことは聞かない。
 少なくとも彼女に頼っていると、色々なことが上手く行く。
 敢えていうならば、彼女を可愛い子供として扱いつつ、きちんと敬意を示すことがコツのように思えた。

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