見出し画像

着ぐるみフィールド・オブ・ドリームス症候群

 過去に何度も話していることだが、着ぐるみでお前は何がしたいんだ?
 って事だよ。
 美少女着ぐるみでもケモノ着ぐるみでも、メカでも異形頭でも。

 自分以外の存在になりたいでも結構だし、着ぐるみで目立ちたいでも、チヤホヤされたいでもなんだっていい。
 そしてそれを人に告白する必要はない。

 でも、それでもって自分を偽るのはやめろよ。
 自分が着ぐるみでセックスしたいって思うんなら、それでもいいし、その為のパートナー探すなら勝手にしろと思う。
 でもそれなのに、善良で害のない人間のふりして、好き勝手やった挙げ句に、何か意味のあることをしたみたいな欺瞞をするのはやめろよ。

 チヤホヤされたいなら、もっと着ぐるみと演技のクォリティを上げるとか、一芸を持つとか努力しろよ。

 友達を作りたいって言うなら、人に好かれる人格と認められるように努力しろよ。

 そんだけの事だ。

 努力が常に期待通りになるとは限らないが、努力をする姿勢もない人間が、所要の目的を果たせる可能性はほぼ皆無だろう。

 その上で言えるのは、着ぐるみで一角の存在になるって目標、そんなに大事?
 界隈の有名人にならなきゃとか、もっと顔を広くしなくちゃとか、そんなの本当に楽しいと思ってやってる? そしてそれが達成可能だと思ってる?

 着ぐるみの世界はどこもレッドオーシャンだよ。
 ケモノに至っては、プロ級だったり、実際プロだったりする人が、DJやったり楽器やったりダンスしたりしてる。

 その中で目立とうと思うならば、ただやって出来たと言うことには意味がない。
 もちろん、ダンスすることが純粋に好きで楽しいと言うなら別だ。目立つことなんか目的にしないならば、普通に個人や友達と楽しめばいい。

 逆を言えば、例えば大規模なオフ会に参加するため概要も見ずに参加して、(ダンスをやると書いてあったのに)嫌々ダンスしてました(ゴネて見学しました)ってなったら、ダンスが好きで集まった全参加者に失礼だ。

 自分のペースで自分で楽しめばいいし、全てのことに努力する必要はない。
 必要ないから、努力してる人に嫉妬しなくたっていい。
 その人と自分は、好きな事と、努力する方向性が違うだけだ。

 だからこそ、着ぐるみを手に入れて着ると言うだけでは、人生のゲームチェンジャーにはならない。

 自分は何をしたいのか考えよう。
 何になりたいかみたいな御大層な事じゃなくてもいい。
 ただ着ぐるみを着るのが楽しいでもいいし、目立つために努力してもいい。
 途中でやる気を出してもいいし、目的が変わってもいいし、疲れたら休んだっていい。

 無理をする必要はないし、目標が達成できなくても、自分を責める必要もない。

 着ぐるみの界隈なんて狭いんだから、そこで有名になったってたかが知れる。
 それを得るために、見苦しい戦いをする人もいる。
 そんなのちっとも面白くないでしょう?

 着ぐるみは楽しく遊ぶためのツールだ。
 そういうつもりがないなら、悪いことは言わない。
 もっと楽しいことを探せ。

※挿絵はDALL·Eを用いています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?