AIが一般化していったらの話
どんなジャンルでもいいが、AIによって高度に専門化された分野や、何らかの法的な規制が存在する分野を除き、大抵の仕事は割と誰でも平準化した――としたらどうなるか? と言う話だ。
否、上手く言えないがAIの出すクォリティを超えるかどうかが、仕事を人間に発注する最低基準と言っても良いだろうか。
今で言えば、Tシャツを好きにデザインして発注すると言うサービスは幾つも存在しているが、じゃぁ、そこを介さないTシャツとなれば、①ブランド/高いクォリティ ②IPモノ ③激安大量生産 辺りが残るだろう。
コレって要は、好きなデザインを自由に作る事が出来るorデザインするだけでTシャツが売れると言うバリュー以外のバリューで商売が成立しているからだ。
AIに関しても多分同じで、AIには作れないものを作るとか、①法的規制が存在する ②人間を介した仕事が要求される ③AIを凌ぐ効率で仕事が行われると言う辺りに対応しているだろう。
そうなってくると、②や③に関してはAIに置き換え可能だが、人間が行うべき仕事のクォリティは、自ずと一定のラインが引かれる訳である。
つまり、「少なくとも最低限このレベルが達成されなければAIを使う」と言う基準が出てくるのだ。
じゃぁ、その最低ライン上の乗っかっている人々は、AIは兎も角、他の人と比較してどうなのか? と言う競争になる筈だ。
もっとトゲのある言い方なら、『お前いらんからAIにするわ』と言われないようにする必要がある。
その時、例えば納期を守らないとか、人当たりが悪いとか、トラブルを起こすとか、そう言う根本的な特質によって選別される。
そういう意味での、人間力が問われる時代が訪れるのかもしれない。
考えてみて欲しい、例えばイラストのクォリティを多少上げることと、納期が守られないとか、イラストレーターが炎上を起こすリスクを抱えることとで、それを相殺する価値があるかどうか?
AIのレベルは今後も上がっていくのだから、少しは自分の事を考え直す機会を持ったほうがいい人もいるだろう。