ビアボールのこと

 暫く前に居酒屋に登場して、近頃そこらのスーパーやドラッグストアで手に入るようになったビアボールについて、色々作ってみた雑感を述べる。

 先ずその前にビアボールが居酒屋でどんな感じで出されているかというと、近所の居酒屋だとグラス1杯4%で420円、濃いめ8%で750円。お代わり2杯分が690円。4杯分で1380円。割り材の炭酸と氷は無料。

 と言う具合で、生中490円、角ハイ390円と言う(この店の)価格感からするとちょっと高くない? って具合。
 出てくるのは、瓶にちょびっと入った原液と炭酸なので、まぁ自由な濃度で割ってねと言う具合か。
 でも、割って遊ぶドリンクと言えば、皆さんご存じのホッピーがあり、こっちはノンアルコールなので焼酎を使う訳だが、その辺コミコミにしてもたけぇなぁと言うイメージになる。

 じゃぁ、小売店で幾らで売ってるかと言うと334ml(なんでや阪神関係ないやろ)で700円弱というお値段。
 同じ価格帯の飲料と言えば、角瓶が600mlで1500円ぐらいか。


 ビアボールと炭酸が1:3で割れと言ってるので、1L炭酸が必要で100円と考えると1.3Lで800円程度。
 ホッピー330mlは140円で手に入るので、キンミヤ25度(600ml)一本650円と考えるとホッピー2本+キンミヤで1.3L930円となる。
 焼酎変えるとか、焼酎のボリューム変えるとかすれば大体トントンぐらいの値段か……

 ビアボールは度数が16%なので焼酎をドープでもしない限り、これ以上の度数では飲めない。ホッピーはその分自由度が高いねとも言える。

 ここからはテイスティング。
 先ず、原液を飲んだときの感想だが、「コクのない黒ビール」と言う感じ。炭酸はほぼないので、非炭酸系の割り材使うと炭酸感はなくなる。

 度数を好きにして割れるのは面白いって訳で、薄目、推奨濃度、濃いめで炭酸割にしてみた。
 薄目にすると発泡酒感が強い。飲みやすいと言えば飲みやすいか。
 推奨濃度は、割と華やかさのある風味でサントリーっぽいと言えばサントリーっぽい。
 濃いめだと、苦みが出てきて、飲み応えが出てくる。
 なかなか上手い作りをしていると思った。

 割り材を工夫してみる。
 第一にレモン炭酸割。
 レモン風味が割と出てくるけど、華やかさと拮抗してしまうので、あんまりメリットはなさそう。
 ただ、レモン汁を追加したらかなり飲みやすくなったので、パナシェにすると美味しいかも知れない。(レモネード買ってなかった)

 そもそもパナシェの定義がイマイチ理解できてないが、人によってはトニックォーター使うっていうので、そっちの方を試してみた。
 結論から言うと、かなり好みが分かれそう。
 苦いのが好きならば、二種類の苦みがいい感じに混ざり合って美味いと言える。苦いの苦手だとしんどいだろうなぁと言う感じの味。

 次にコーラで割ったが、コーラが強くて、なんとなく苦くてアルコールのあるビールって感じだ。

 レッドアイ(ビールのトマトジュース割)も作ってみた。
 これが予想以上に美味かった。飲みやすいレッドアイというとなんか変な感じだが、レッドアイのいい感じの部分が目立った気がする。

 続いてシャンディガフ(ビールのジンジャーエール割)。
 これも意外に馴染みがいい。濃度次第だけどビール感は概ね低め。

 他にも色々ビアカクテルありそうだけど、取り敢えず試したのはこんな感じ。
 レッドアイは想像以上だったので、レッドアイ好きな人は試してみる価値ありかなと思います。

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