限界メシ
人生限界だ。でも生きねばならぬ。
生きるとはつまり喰う事である。
と言う事で、限界でもメシを食うサバイバルのつもりで読んで欲しい。
まぁコレで正解かどうかは知らぬ。
でも一応五体満足である。
①栄養
栄養素について、全ての要素を満足に摂取するのが必要みたいな思想があるが、しかし、栄養という概念が存在しない古代でも人間生きて来られたので、細々とした事を考えるのはよそう。
と言うか、酒を飲まないならばサプリに頼って肝臓機能にダメージ与えながらも健康に生きると言う事は可能だ。
しかし我々サバイバーにとって、酒は必需品だ。
不必要に肝機能にダメージ与えるような食生活は控えよう。(肝機能は酒のためだけに使え!
しかし、栄養なんてそんなに気にしなくていい。
適度に草を食い、適度にタンパク質を食い、適度に糖質や脂質を摂ればいい。
ぶっちゃけ、ビタミンミネラルとかタンパク質以外は意識しなくても大抵過剰になっている。
じゃぁビタミンはどうするの?>草を食え。
草……野菜高いね。
その辺の草とか言うブランド草が大体年明けに高くなる。
ナズナってその辺に生えてる草だよな?
まぁ、それは兎も角、草は別にもやしでもいいし、出来ればカット野菜でいい。
丁度良い量のモンが、安く手に入る所を見つけよう。
ウチの近所では使用量の1.3倍ぐらいの袋が98円とか、ちょっと遠回りして帰ると一回分が60円ぐらいのカット野菜が売ってる。
もうそんなんでええんです。
どの野菜がいいとか、どの野菜が……ってのはマジでそれを食いたいとか、目的の料理があるときだけ特別に買えばええんです。
なんでカット野菜でいいです。
いやまぁ大家族なら普通にフル規格の野菜を買えばいいです。
俺は独り身なので、独りモンの話しかしてない。
②タンパク質
ENERGYバーで事足りる人はそれでもいいし、サラダチキン毎日買えるならそれでもええ。
でもまぁ貧乏人の限界飯である。
そこはそれとして、スーパーで安い肉を仕入れよう。
ここで例示するのは、お得パックのやっすい鶏肉とか豚小間である。
それを買って、小分けのタッパー(一回使用量ぐらいのが3つセットになったのが百均によく売ってる)に詰めて、冷凍庫にインすればいい。
できれば肉の種類は二種類あった方が何かと気分が保つ。
鶏肉には存在しない栄養素が、多分四足歩行哺乳類には存在する。
豚小間でいい。
安いの見つけたらせっせと詰めておけ。
③糖質
世間がどういう認識か分からないが、一日一合半の白飯を食ってるって医者で言ったら「多過ぎだろJK」って言われたので減らしている。
日々苦痛しかないが、生存のためならば仕方ない。
一応生きている。
ってことで、昼飯は朝に1/3合、昼におにぎり屋のおにぎり、夜は白飯を食わないって生活をしている。
これでも痩せないんだから、まぁ一合半が多いと言うのは正解かもしれない。(酒を飲むなよ
④その他
そもそも人類が人間の生存に必要な全ての栄養素を洗い出せているって考えるのが傲慢ではないのか?
人体みたいな複雑系を完全に理解してるって、ダニング=クルーガー効果だろう。
未知の栄養素の存在が否定できないし、無理矢理女装されたけれども実は気持ちが高ぶっている事を自分自身にも偽っている男の子からしか得られない栄養素も存在する。
こればっかりは、証明されたことではないが、感覚的に理解できることである。
⑤心の栄養素
何にしても、そんな素材で心が満たされるのかと言うと微妙なところである。
つまり心を満たす必要がある。
俺はそれが酒であり、近所の天麩羅屋であり、近所の立ち飲み屋であり、近所のバーであり、近所の鉄板焼き屋である。
それはもう別にどうでもいい。
チートデイだ。
チートデイは三百六十五日連続してたっていい。
生存が目的なんだから、心を殺して生命が維持されてても、そんなものに本質的な意味はない。
そりゃぁ、人口統計的には意味があるかも知れないが、君も俺も、ただの数字のうちの①ではないのだ。
⑥調理
それでも毎日同じ調理は死ぬ。
でも、毎日を正規化しないと日常に忙殺される。
ってことで幾つかの例を出す。
つまり、カット野菜と何らかの肉だけで作る料理だ。
A.炒め物
炒める。それだけだ。
きちんとテフロンが掛かっていれば、豚小間とか鶏モモとかの油で全部炒まる。
信じろ、油はいらない。
それで味付けだ。
なんだって言い。
小粋な調味料を放り込むのもいい。
マジックスパイス、マキシマム、ほりにし、創味シャンタン、濃縮めんつゆ、カレー粉。
大抵何とかなる味になる。
足りなかったら醤油と味の素を放り込め。
まぁ腎臓のことを考えるならば、なるべく塩分控えめにして、味の素、ハイミー、ほんだしとかを優先的に放り込め。
アミノ酸はお前を助けてくれる筈だ。
何にしても、少し薄味に慣れていく努力はした方がいい。
俺も高血圧でアレコレ大変だ。
高血圧、自覚症状ないが、ある時突然失明とか、心筋梗塞とか、脳溢血とか起こすので気をつけよう。
それに腎臓の値がアレだと、将来透析とかそういう事もあるので、気をつけろ。
B.スープ
スープはなんというか、鍋の素のキューブがあるが、それを一つ放り込んで、そこに多少味を足すぐらいのイメージで作ればいい。
作り方は味なしのまま、肉と野菜を炒めて、そこに水を放り込んで、キューブ放り込んで煮立たせる。
キューブが溶けるまで五分ぐらい放置。
強火で放置するなよ? 大変な事になるからな!
んでまぁ溶けたぐらいで味見して、足りなかったら適当に味を付けろ。
味にパンチが足りないって時は大概糖質が足りてない。時点でアミノ酸だ。
でもまぁ諸般の事情により砂糖は限界まで足したくないので、味の素、ハイミー、ほんだしみたいなのを突っ込んでなんとか誤魔化せ。
それが出来なくなってから醤油と砂糖を足してもええやろう。
他の方法として、トマト缶を突っ込んでそこにコンソメを溶かすって方法もある。
洋風鍋って感じがしていい。
他にも色々あるが、金も時間も掛かるだけだしな。
気分が乗ったら他の方法も試してな。
⑦しかし要は餌である。
そう、ここまで読んで「そんなもん大して美味くないやろ?」とは思う。
そうだ、そのために心の栄養素を補給する必要がある。
でも、毎日じゃなくていい。
日々のクソ詰まらない、どうでもいい日常の消化に耐えられているのならば、日常食うものが餌と称されるレベルでも許されるだろう。
俺達はなんせ限界の人生である。
限界のもんを食ってても仕方ない。
それは未来、国民が一等から三等まで区別されて、俺が三等だと言う想定だとすれば、多分もう少し酷いものを食わされているだろう。
それを考えれば、事実上三等国民でも、まぁまぁ自主的な選択肢はあるだろうと言える。
それでいいんだ。
なにせ俺達は限界だからな。