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【着ぐるみ小説】人形遊びのお店⑤

 ドール型の着ぐるみと遊ぶ女性向けのそう言うお店の話。

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 私は今のデザインでも十分可愛くて、むしろあのデザインをしてくれた梨華さんのことを凄いと思っている。
 そんな気持ちを素直に伝えると、「まぁ私一人だと何かと大変だからね。手伝いをしてくれる人は多いけど、デザインとなるとなかなか任せられる人が多くてね」と頭を掻いた。

「もしマダムが気に入れば、次の仕事も頼みたいと思う」
 そう言われてテンションは上がる。

 全身の粘土型がある以上、なかなか自分の工房では出来そうではないのだけど、お店で作業するのは大丈夫だそうだ。
 そして、問題の粘土型に対面する。

 それは夢にまで見たあの顔だ。
 少しだけ大人びているだろうか?
 それにしても懐かしい顔だ。

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