『【ケモノ小説】十五代目赤ずきん⑥』書きだし
"何故か"狼の血を受け継いでいる少女の話。(本編は四月下旬公開予定です)
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「青井、お前に言いたいのは、それを手に入れてどうするんだ? あの子を攻撃するのか?」
担任は落ち着いた様子だったのだ。
「でも間違えを犯したのはあっちの方でしょう!?」
ただただ責任を避けたいだけのように思えた。
「それが復讐を肯定する事にはならない。
いや、復讐を肯定していいことなんてないんだ。
あの子が霧島を悪く言ってすっきりしているとするなら、お前があの
子を叩きのめしてすっきりしたら、それはあの子と同じ事をしている事になる。
怒りは愚かな感情だよ」
僕は歯噛みをしながら反論する言葉を考えていた。
そうしていたら遥理が「分かりました」とだけ言って引き下がったのだ。
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