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Photo by
yukayoshino
『ありきたり』
世の中にはありきたりが溢れている。
新型のスマホでパズルゲームをする小学生。
隣の駅まで単語帳にゾッコンな高校生。
カフェでパソコンを打ち鳴らすサラリーマン。
炎天下農作業をする老人夫婦。
みんながみんな無意識のうちに
ありきたりな毎日を送っている。
そんな毎日に心躍る者もいれば心腐す者もいる。
憎しいと思えるのは束の間、
心の隙間がなくなるほど羨ましい時間へと姿を変える。
一方通行の道、道草を食う。
花は咲いていない。
ただ雨水に打たれて帰路へと走る。
そんな日々がいつか輝くと信じて。
どう歩きたいかはキミシダイ。
そう思うとありきたりでもいいのではと思ってしまう。
これが人生の面白いところだ。