_241102/束の間の
11月1日(金)
明日からキャンプ。Tくんが車を借りてくれているから今夜は前泊する。キャンプのことで頭がいっぱいで仕事には全く身が入らず、在宅勤務をさっさと切り上げて荷物をまとめて家を出た。
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11月2日(土)
遠足の日の朝の気分で起床。天気が心配だ。予報では雨は降ったり止んだりで夕方〜夜に強い雨の時間帯がありそう。キャンプに行き慣れているTくん曰く普通の雨ならタープを立ててしまえば大丈夫。でも山の中だし近くに川もあるから、危険だと思ったら引き返そうと話して家を出た。
都内郊外のキャンプ場へ。ホームセンターでアウトドアグッズを買い足したりスーパーで食材を買ったりしながら向かって、昼過ぎに到着。
ついてみると他のキャンパーがたくさんいて一安心。このくらいの雨なら決行するもんなんだな。ちょうど雨の止んでる時間帯だったから急いでタープを設営した。テントは水没しそうだから夜の大雨が終わってから立てることに。(このタイミングでタープを立てられたおかげでこの後ほとんど濡れずに済んでラッキーだった)
早速スーパーで買ってきたチルドの餃子を焼いてつまむ。雨の音を聴きながらジュージューと焼いて食べるのが最高。しばらくは会話もせず黙々と過ごした。
だんだんと冷えてきたから焚き火をたいて、ぼちぼち肉も焼き始める。焚き火で焼いた牛タンの美味しさが忘れられない。今まで食べたタンの中でいちばん美味しいと言ったら大袈裟だと笑われたけど、結構マジ。
そしてネットで見てどうしてもやりたかったカマンベールチーズ入りのアヒージョ。身体に毒な味だけど美味しすぎて具材をどんどん追加。余ると思って買ってきた食材をほとんど使い切った。
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11月3日(日)
起床してテントを出ると完璧な晴れ。とりあえず椅子に座って空気を吸い込む。なんて気持ちいい。このまま時間が止まったらどんなにいいだろうと心から思った。
2人分のベーコンエッグを焼いて、コーヒーを淹れた。この朝食も異常に美味しくてペロリと食べた。全てが夢みたいだ。
泥で汚れた道具を丁寧に拭きながら片付けを進める。次のキャンプまでに欲しいものを思いつくままに言い合って、忘れないようにスマホにメモを残した。
キャンプ場を出て、帰路の途中にある大型のスーパー銭湯に寄った。秋晴れの中で入る露天風呂が最高に気持ちいい。人工的に作られた木の影や鳥のさえずりの音は意外に雰囲気を出しているし、湯に浸かっているときに顔にサワサワと当たる風は至高。ここでもまた「時間止まってくれ〜」と考えていた。
スムーズに帰宅してサッサと片付けも終わらせる。今回のキャンプ用に買った新しいテーブルはTくんの部屋にそのまま設置されて、いい雰囲気を出している。夜は余った食材の炒め物をつまみながら日本酒を飲んだ。キャンプ系のYouTubeを見て、今回の反省と次回の予定を立てるなどした。
憂鬱な平日との差がすごくて、ちょっと気持ちの整理がつかない。束の間の完璧な2日間だった。