まだ遅くない。フリーガイを観に劇場に走ってくれ
走ってくれ……!(懇願)
私の心からの願いに「分かった!」と叫び劇場へと走った人はもうこの文章を読むことはないだろう。
だから、まだ劇場へと走れない、「フリーガイってあの海外のソシャゲ広告みたいなやつでしょ?w」となっている貴方のために綴ろうと思う。
フリーガイってどんな話?
(公式サイトにあらすじがなかったのでそれっぽいのを自作。なんで無いんですか?)
主人公はPCゲーム「FREE CITY」のモブ住人、ガイ。
ガイは毎朝同じ時間に起き、毎朝同じコーヒーを注文し、毎日同じ独り言をつぶやき、毎日銀行強盗にあう素晴らしい日を送っていた。
今日も『サングラス族(ゲームプレイヤー)』の銀行強盗から元気に隠れるガイ。
そんな彼が、ある日『サングラス族』の女性に惚れちゃった!
恋の為に『サングラス族』になった彼の日常は大きく変わっていく……。
ハチャメチャサイコーポイント
画が良い!
設定が良い!
脚本が良い!
オマージュが良い!
テーマの扱い方が良い!
全部良い!
加点性で+372844000000000000000000点。
そういう映画です。
これだけだとあまりにも説明が足りないので、私と同じ性癖のオタクに訴えかけようと思う。
フリーガイは被造物の映画だ。
近年は密かに被造物ブームが巻き起こっている為、
(ここ数年のライダー映画とか被造物擦ってくれていて大変嬉しい)
被造物映画自体は大して珍しい話ではない。
でも『被造物』をこんなに深く愛し、それを主軸に置く作品というのは珍しいと思う。
賢い被造物オタクは今「でもゲームキャラに自我があって自立しちゃう話でしょ?被造物性はそれだけで薄れるんじゃないの?」と思っている事だろう。
違う。
違うのだ。
内容そのものについてはネタバレになるので言えないが、これについては自信を持って言える。
フリーガイは被造物のオタクが作った映画だ。
オープニングからエンドロールまで、『誰かが造ったもの』が大好きだと書いてある。
あれを接種することは一種の福祉と言っていい。少なくとも私はそう感じた。
もしも貴方が被造物のオタクならば、こんなnoteはほったらかして上映映画館を探すべきだ。
そこに福祉があります。
読んだフォロワーに「こいつ被造物しかアピール出来とらん!」と怒られたのでちょっとだけ追加します。
悪役であるアントワンのキャラが良い。
程よく不快で程よく面白い。悪役かくあるべしという良デザインだと思います。タイカ・ワイティティは天才。
問題点
宣伝の仕方があまりにも良くない。
宣伝の仕方があまりにも良くないのは、この公式サイトを見てもらえばわかると思う。
ちょっとどうかと思う。
フリー・ガイは本来2020年の8月に公開される予定だったのだが、実に三度の延期を経て一年以上後に公開された作品だ。
あまりにも哀れであるのと同時に「そんだけ時間あればもっと公式サイトをちゃんと作れただろ……!」という理不尽な想いが湧いてくるほどだ。
このツイートとか、アクションはめちゃくちゃ良いのに映像の追加要素が最悪である。
ダサい方の陽キャって感じで良くない。
……正直な話、「ここを推せば客入るんじゃないの?」という要素も作中にはあるのだ。
でもしない。
何故か?
オタクが作ってる映画だからだ。
オタクが作ってるから「劇場で新鮮な感動を味わってほしい」みたいになってアピールがワヤワヤになるのだ。
その結果オタクの作った映画に陽キャの雑宣伝がついてクソみたいなことになるのだ。
(それとは別に配給側のやる気もないのかもしれないが、考えたくないので考えない事にする。)
他の問題点としては、シナリオにツッコミどころが多い事がある。
結構ご都合主義的というか、「そうはならんやろ」要素が含まれる。
個人的には娯楽作品はそういうところも楽しむものだと思っているので、加点方式で大目に見て欲しいなって。
終わりに
さて、もうこの記事を読んでいるのは
まだフリーガイを観ていないけれどこの記事を最後まで読もうとしている奇特な人
フリーガイを観た後に何故かこの記事にきた奇特な人
しかいないことだろう。
そんな奇特な方々に私が言えるのは一つだけだ。
観な!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
吹き替えで観てたら字幕も観な!!
私は字幕で2回見たけど吹き替えで(決め台詞)とかがどうなってるのか見たい!
そして日本でのフリーガイ人気をあほほど高めて、今観たいのに色んな事情で見られない人も一緒に数年後の金ローでフリーガイ実況をしましょう。
えっ金ローで放送されない?そんなあ……
余談
娯楽映画としてクオリティが高く米の方で人気が出た為か、ディズニーが続編を検討しているようだ。
アントワンが代……!!!!!!