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胃袋との別れ
私の胃袋が最後に消化したものは、手術前日の病院食。
胃ガン宣告されたのは35歳の時。子供たちはまだ幼く、3人目はまだ授乳も終えていなかった。
当時、元夫との別居に踏み切ろうとしていた矢先の出来事だった。ガンと言われても実感はなく、どこか人ごとのように感じていた。
胃ガンステージ 1 - b期。幸い初期で見つかったものの、場所が悪かったために胃は全摘することに。食べることには人一倍気を遣ってきたつもりだったのに。
元夫との結婚生活の中で積み重ねていたものは、愛情でも絆でもなく、ガン細胞だった。それまで何度も原因不明の発熱や体調不良があったのも、全てストレスが原因だったとようやく気付くことができた。
結婚生活9年目にして、それまでの思い出したくもない元夫との過去を胃袋と一緒に切り捨て、前向きに生きる決心をしたのだった。