ウェルビーイングとは
肉体的・精神的・社会的に満たされた状態
近年では、従業員のウェルビーイング実現は企業の重要な課題の1つ
※健康経営との違いは? 視点の違いでウェルビーイングに内包される
【ウェルビーイング】
①従業員の視点に立つ
②主に現場からのボトムアップ
③肉体的・精神的・社会的に満たされた状態
【健康経営】
①企業側の視点に立つ
②主に経営陣からのトップダウン
③身体的・精神的に健康な状態
◆5つのウェルビーイング
①キャリア・ウェルビーイング(キャリアの幸福度)
キャリアは仕事にとどまらず、子育て・趣味・ボランティア活動といった私生活も含めたキャリア
②ソーシャル・ウェルビーイング(人間関係における幸福度)
職場の仲間とはもちろん、家族や友人などと「信頼」や「愛情」を築けているかが指標になる
③ファイナンシャル・ウェルビーイング(経済的な幸福度)
「安定した報酬を手に入れているか」「資産を確保できているか」といった要素で判断される
④フィジカル・ウェルビーイング(身体的な幸福度)
肉体的・精神的にも健康であることはもちろん
「仕事や生活に前向きに取り組めているか?」についても判断基準となる
⑤コミュニティ・ウェルビーイング(地域社会での幸福度)
地域社会とのコミュニティ要素だけでなく、職場、家族、友人、学校などの
「自身が属するコミュニティ」との関係で幸せだと感じているかが判断基準となる
◆経営者が取り入れるメリット
①生産性・業務効率の向上
・従業員が自分の仕事に誇りとやりがいを感じ、与えられた役割以上の成果を出したいと考える
②従業員の定着率向上・人材獲得
・「長く働きたい」と考える人が多く、離職率が抑制され定着率が向上
・世間から「働きたい会社」としてイメージアップを図ることも可能」
③企業イメージの向上 社会的な評価
・健康経営優良法人認定制度
・健康経営銘柄
◆ウェルビーイングを向上させるポイント
①労働環境の改善・快適な職場環境
・長時間労働が慢性化していないか
・有給休暇を積極的に取得しやすい環境か
・柔軟な働き方を実現しやすいか
・効用携帯によって格差が生じていないか
②コミュニケーションの活性化
・フリーアドレスの導入
・リフレッシュスペースの設置
・チャットや社内SNSなど、ツールの導入・活用
・定期的な社内イベントの開催
※お互いを認め合う関係性の構築
③従業員の健康意識を高める
・良質な睡眠に役立つ情報提供
・予防歯科に関するセミナーや定期健診の実施
・禁煙外来を利用する従業員への費用補助
④福利厚生の充実化
・住宅関連 社宅、家賃補助、住宅ローン補助
・育児・介護関連 休暇付与、手当支給
・医療関連 人間ドック・婦人科健診の補助
・暮らし関連 習い事やサークル活動費の補助
◆ウェルビーイングの向上事例
楽天 三間(さんま)の余白-仲間、時間、空間の余白
デンソー 健康リーダーを配置 -健康意識推進
味の素 健康状態を確認できるサイト(マイヘルス)を実施
◆ウェルビーイングは経営を良くする
・従業員は健康な状態にあるだけでなく、社会的に満たされた状態にあることができる
・生産性や業務の向上につながる
・企業イメージの向上につながる