浄瑠璃を聴く会 A joururi Music Night
昨日は仕事を早めに切り上げて、
文楽の竹本織太夫さん の自主公演
『浄瑠璃を聴く会』へ。
会場は、ひっさしぶりの三越劇場 。
この『浄瑠璃を聴く会』
織太夫さんの思いの詰まった自主公演でありました。
いただいたリーフレットのごあいさつに(要約)
"文楽は受難の時。国立劇場の閉館、2023年度は文楽研修生ゼロ・・。このような時に迎えた弟子たちも実践の場が減ってしまった。彼らのためにも研鑽の場を催したいと、この公演を思い立った"と。
そう、この公演には単に自身の自主公演ではなく
織太夫さんのお弟子さん のために催された会でもあります。
出演者は、文楽公演でも織太夫さんと床に上がることの多い三味線方 鶴澤藤蔵さん そしてお二人のお弟子さん方、織栄太夫さん 藤之亮さん
また、この公演では、ワタシの大好きな上方落語家 桂吉坊さんが"おはなし"コーナーの司会と演目の解説をされました🥰
これまたうれしい〜💕
吉坊さん、司会お上手👍解説もわかりやすく、ちょいちょい面白いこと入れ込んできます😅
演目は『絵本太功記』
明智光秀が謀反を決意した日6月1日から落命する13日までを実録風に一日一段で描いてあるそう。歌舞伎では十段目『尼ヶ崎の段』が、よく上演されますね。
"おはなし"のコーナーでは、この公演を立ち上げたわけと共に『絵本太功記』を選んだわけもお話しくださいました。
お弟子さんお二人は、国立文楽劇場第30期文楽研修を修了し、2023年4月に入門。プロになってまだ一年も経っていません。
そんなお二人のお弟子さんたち、立派な舞台、満席の会場の中、『絵本太功記』六段目「妙心寺の段」を勤められました。
とにかく二人とも始終緊張した面持ちではありますが、お稽古してきたことをぶつけてくるような
姿に心の中で、"頑張って!"とエールを送りながら聴かせていただきました。
織太夫さん、藤蔵さんは『絵本太功記』の十段目
「尼ヶ崎の段」を。(この段、"太十"と呼ばれているそう)
もうね、織太夫さんの語りが変幻自在❗️
何でしょう、あの頬の筋肉の柔軟さ😮
顔全体がサラウンドスピーカーのようです。
語り出しの時代物の重厚さは、気持ちを昂らせ、
どんどん語りに引き込まれていきます。
織太夫さんの息の長さといい、ブレスのタイミングの絶妙さで、じっと見ながら聞いていると呼吸を忘れてしまう感じに陥ったわ😅
人形たちはいないのに、まるでそこここに人形(時折、歌舞伎だったり)が芝居をしているような気持ちになってくる。
とにかく、声の振り幅が上下左右に広い❣️
その織太夫さんの語りに響き合う三味線の音が
また生き物のように、浄瑠璃にまとわりついて一体化して聞こえる。
鮮やかな撥捌きといい、棹や糸を押さえる左手の指先の繊細な動きといい、テクニカルな凄さもさることながら、息の合わせ方、声と音が混ざり合うバランス、どれもが織太夫さんの語りに調和する。藤蔵さん、カッコ良過ぎますっ🥰
織太夫さん、「(自主公演)を1年に一回できたら・・」とおっしゃっていました。お忙しいとは思いますが開催していただけたらうれしいです。
今回も親しくさせていただいているフォロワーさんにチケットをご手配いただいたのですが、何と二列目でしたので、ずっと裸眼でガン見ですわ😆
いつもありがとうございます❣️
贅沢なひとときを過ごさせていただきました。
多謝🥹
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