文楽公演 『曾根崎心中』
9月9日は、夕方から国立劇場 小劇場へ。
文楽公演 第三部 『曾根崎心中』を観劇。
浄瑠璃好きなワタシとしては、浄瑠璃方、三味線方に右耳預けるつもりで聴く気満々だったのにお人形、"お初""徳兵衛"から目が離せなくなったわ😅
特に『天神森の段』
心中を決めた2人。玉男さんが遣う躊躇する徳兵衛の顔をちらっと見る 和生さんが遣うお初がリアルで(うわっ)と声に出そうに・・😓
お初生きてるわ〜🫣と仰け反った。
『天満屋の段』も、そこにいるだけで匂い立つような美しさを放つお初。
他の女方の人形と何が違うのだろう・・和生さんの遣うお人形は・・。
比較的がっちりした立役の人形を遣うことが多い玉男さんが優男な徳兵衛を、繊細に遣っている。逆に良いわ🥰
そんな玉男さん❣️
(人間国宝認定おめでとうございます)
反面、"天満屋"の最後、心中を決めた2人が天満屋を後にする時の徳兵衛は、結構強引にお初を引っ張っていくように見えたけど・・😅
そして、2人を追い詰めるヒール役🦹♂️
玉志さん の九平次も全開でやな奴〜💢
この"ザ・人形浄瑠璃"な作品にハマる
人形ばかり見てたけど、実は床も充実☝️
『生玉社前の段』の賑やかさを靖太夫さんが
"天満屋"のじわっとした空気を錣太夫さんが作る。
この"天満屋"の冒頭、藤蔵さんが弾く三味線の節まわしがちょっと面白い。古典にはない感じの音の取り方な気がする。
そして、"天神森"は、織太夫さんを中心に揺らぎ彷徨う二人を語ります😢 (五挺四枚の豪華な床)
織太夫さんが、お初の言葉や心情を語る詞の一文字目を高い声で発声するのだけど、音程をつけないんだよね。
〽︎は↗︎つはなみだを〜
台詞として発して、次の言葉から節がつく。このパターンが数回出てくる。
"道行"って、歌になっている方が多いけど、この語り方が入ると台詞なんだと意識する。
人形ばかり見てたけど、いやいや浄瑠璃も面白いね❣️
それにしても、やっぱり国立劇場閉場するのかな?文楽を文楽らしく上演できる劇場、東京にもあった方がいいなぁと改めて思いましたわ🙁