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FILCO MINILA-Rの魅力を全力で伝えたい話

キーボード好きなら一度は見たことがあるであろうFILCOのMINILA-R。

前回のキーボード論評記事で惜しい結果となってしまったが、ワイの肌に合わなかっただけであり本当はすごく魅力があるキーボードだなと思ったので紹介したい。

MINILA-Rの基本スペック



MINILA-Rは有線接続とBluetoothの接続に対応している60%のキーボードである。スイッチははんだ付けされており、WINのみ動作保証対象だがMAC用の切り替えスイッチが背面にあったり、MAC用のキーキャップも同梱されている。キーキャップがかなり独特な仕様で、フラットなプロファイルだったり、表面の印字がある部分と側面のファンクション印字がある部分を分解して入れ替えたりすることができる。JIS配列とUS配列がラインナップされている。

詳細情報でいくとBluetoothのバージョンは5.1と比較的新しめであり、有線においては昨今珍しいmini-bに対応している。動力は有線だとバスパワー、無線だと単三乾電池2本となる。バッテリー劣化の観点で見れば電池駆動は嬉しいところだ。Bluetooth接続は最大4台に対応、有線の場合はUSBスルーポートを使用できる。指紋認証などをつけると面白いかもね。キーの入れ替えはマイコン書き換えではなく裏のDIPスイッチで行う。

値段はネットで新品最安値15000円弱。cherryMXとBluetoothが付いてこの値段、安い。 (脳バグ)

MINILA-Rの魅力3選

①古き良き時代の自動車のようなデザイン

なんと言ってもまず目につくのはFILCO独特のレトロなデザイン。全体的に角が丸いのにかっちりとした印象があり、前面のFILCOロゴは採用したデザイナーにチップを払いたいくらいかっこかわいい。

カラーバリエーションはマットブラック、スカイグレー、アサギ(水色)、カモフラージュ(迷彩)、イチゴ、ミルクである。この中でさらに細分化され、キーキャップの色が違うモデルがラインナップされている。

個人的に好きなカラーはアサギで、これを見た瞬間、シボレー・ベルエアのようなデザインでめっちゃかっこいいとなった。

シボレー ベルエア

ここで最新の据え置きマッキントッシュにこのキーボードがあるデスクの情景を思い浮かべてみましょう。あぁ〜^(脳イキのおと)

②60%だからこそ光る独特の配列

MINILA-R最大の配列の特徴はファンクションキーの位置である。スペースバーが短いと感じるかもしれないが、このファンクションの采配、個人的に神である。ワイはよく矢印キーを用いるが、60%キーボードはファンクションを押さないと対応できない。普通の60%配列なら右隅小指で押しながらの形になるが、MINILA-Rは左手親指ファンクションを押しながらE S D Fキー、もしくは右手親指ファンクションを押しながら隣接するキーを押して矢印キーに接続が可能だ。これが実に使いやすい。もしキーボードを持っていたらやってみて欲しいのだが、Cキーすぐ下のキーを押しながらE S D Fキーを押してみてほしい。すごく押しやすいのが理解できるかと思う。

FPSをする人にとってはなんでWASDじゃないんだよと思うかもしれない。しかしホームポジションの観点から見るとFが左人差し指に対応するってブラインドタッチしやすくなるしめちゃくちゃ神采配じゃないか?

ワイはHHKBしかまともに60%使える気がしないと思ったが、こやつのせいでこの配列ならいけんじゃないかと思わされた。

③機器切り替えに長けた独立スイッチ

キーボードが好きな人なら、様々な電子機器が好きなのではないかと思う。特に、iPadとパソコンを同時に使いたい人は多いのではなかろうか。ワイは同時に使いたい時が実際多々ある。現在使用しているキーボードはApple純正のMajic Keyboardだが、マルチペアリングに対応していない。これ、意外と不便。結構パソコン開いてる時にiPadで動画みていたりするワイからしてみたら、いちいちiPad触らずにキーボードだけで済ませたいのである。そんな願いをこやつはボタンひとつで叶えてくれる。

Bluetoothの接続ボタンが独立しており、これ押すだけで入力機器を切り替えられる。FILCOさん…あんたわかってるよ。

【グレーゾーン】改造すれば無限の可能性

意外と構造がシンプルでシェアがそれなりにあるキーボードなので、改造の動画やネット記事などは多い。例えば分解の記事とか。

しかし分解した時点で保証対象外になるため注意。沼の入り口へようこそ

特に皆が一番したいことはこやつのホットスワップ化だと思う。ワイは自作キーボードにあまり知見がないため、最初PCB基盤から自作しないといけないのかなと思っていたが、巷にはどうやらホットスワップソケットなるものがあるらしい。

で、やっぱり探してみるとbilibiliでMINILAをホットスワップ化している海外の発信者がいた。

こんな感じで値段が丁度良く、たとえ飽きたとしても色々な改造をしやすいのがMINILAの一番の強みだと思っている。

さいごに

レトロなデザインなのにBluetooth5.1だったりキーキャップが最先端いってたりするこのキーボード、めっちゃ良くないですか?もっと言うとこの見た目で電池駆動でmini-bっていう古臭さ、めっちゃ解釈一致で愛らしくないですか?そんなヲタク心がくすぐられる一台だ。ビッグカメラとかで取り扱ってるから触ってみてほしい。また探してて他人に勧めたいキーボードあったら紹介する。



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