見出し画像

ポケモン同士の捕食-被食関係まとめ

画像3


・『赤・緑』から『ソード・シールド』までのポケモン図鑑に記載されている、ポケモン同士の捕食-被食関係の簡易まとめになります。

・表記は、(被食者)→(捕食者)。大まかな項目を作り分類しています。「むしポケモン」「とりポケモン」など、具体名が明かされていないポケモンでも、ある程度範囲を絞れる表記のものはそのまま載せています。

・中には直接捕食している・されているとまでは記述されていなくとも、これは捕食だろうなと読み取ったものも含まれています(「○○に狙われる」みたいなの)。その逆も然りで、個人の判断に依る部分が少なくないため、正確さは保証できません。敬体ここまで。


・被食者:植物ポケモン

画像3


ネマシュの頭の傘→森のポケモンたち

チュリネの頭の葉→人間

ヤナップの頭の葉→人間、ポケモン

マラカッチの花のタネ→とりポケモン、人間

チェリンボの玉→ムックル他とりポケモン

チェリム→とりポケモン

タマタマ→ピジョン、マケンカニ

ヒマナッツ→オニスズメ

アマカジ→ドデカバシ他とりポケモン、エイパム

アママイコ→アオガラス他とりポケモン


・被食者:むしポケモン

画像4

 
むし(不定)→マダツボミ、コンパン、モルフォン、クヌギダマ、タッツー、ポッポ、オニスズメ

むしポケモン(不定)→クヌギダマ、ニョロゾ、ヤトウモリ、タルップル、アーケン、オニスズメ、デリバード、ムックル、ムクバード、ヒノヤコマ、コロモリ、エモンガ、サンド、ベロリンガ

キャタピー→とりポケモン

トランセル→ツツケラ

ケムッソ→スバメ、オオスバメ、ムックル他とりポケモン

コフキムシ→とりポケモン

コフーライ→とりポケモン

アゴジムシ→ココガラ他とりポケモン

アメタマ→とりポケモン

チョボマキ→カブルモ

アイアントのタマゴ→サダイジャ

アイアント→クイタラン

アブリー→イトマル、クヌギダマ

フシデ→大きなとりポケモン

ペンドラー→マルヤクデ

マルヤクデ→ペンドラー


・被食者:さかなポケモン、水棲ポケモン

画像5

 
さかなポケモン(不定)→ドククラゲ、ニョロゾ、キャモメ、オニドリル、ゴルダック、シャワーズ、ラプラス、ホエルオー

サニーゴ(の枝)→ヒドイデ、ドヒドイデ

ヒドイデ→ハギギシリ

ヒトデマン→ネオラント他さかなポケモン

スターミー→ネオラント

トリトドン→さかなポケモン

シェルダー→オムスター、ハギギシリ、ワシボン

オムナイト→アバゴーラ、アーケオス

オムスター→アバゴーラ

マケンカニのハサミの中身→人間

ウデッポウのハサミの中身→人間

ブロスターのハサミの中身→人間

オトスパス→グソクムシャ

グソクムシャ→オトスパス

コイキング→ピジョン、ピジョット

ヨワシ→キャモメ、ペリッパー、ジュゴン、ホエルコ、ホエルオー

ドジョッチ→とりポケモン

ラブカス→ペリッパー

ケイコウオ→キャモメ

ネオラント→獰猛なさかなポケモン

バスラオ→人間、より強い生物

サシカマス→ウッウ

カマスジョー→人間

サメハダーの背びれ→人間

ヤドンの尻尾→シェルダー、パルシェン、人間

ホエルコ→サメハダー


・被食者:とりポケモン

画像6

  
とりポケモン(不定)のタマゴ→アーボ、ニューラ 

ポッポのタマゴ→アーボ、ニューラ

オニスズメのタマゴ→アーボ

とりポケモン(不定)のヒナ→デンチュラ

とりポケモン(不定)→ファイアロー、ガブリアス

キャモメ→ファイアロー

ツツケラ→ファイアロー


・被食者:その他動物ポケモン

画像7

 
獲物(不定)のタマゴ→フォクスライ

ナックラー→メグロコ

カジッチュ→とりポケモン

タルップルの背中の皮→人間

ズガイドス→プテラ

カラカラ→バルチャイ、バルジーナ

コラッタ→ヤングース、デカグース、オオタチ

ラッタ→デカグース

アローラサンド→ニューラ、マニューラ

アローラロコン→マニューラ

ホルビー→アーマーガア

マンムー→マニューラ

人間→ノクタス

生き物なら何でも→ナマズン


・被食者:非生物系ポケモン

画像8

 
ポットデスの体の一部→人間

バニプッチ→オニゴーリ

ヤブクロン→ベトベター、ベトベトン

ダストダス→ベトベター、ベトベトン

メレシー→ヤミラミ

ノズパス→メタング

メテノ→オゾン層に棲むより強いポケモン


・ポケモン(生物)由来の物質

 
※基準は曖昧だが、ポケモンそのものを捕食しているとは言い難い範囲のもの(単に判断に困ったものも)。

画像10


本体のムシのエキス→パラス(キノコ)、パラセクト(キノコ)

人やポケモンの血液→ゴルバット、クロバット

獲物(不定)の体液→アゲハント、アリアドス、サクラビス、カブトプス

アメタマの汁→人間

アマカジの汗→人間

ミルタンクが出すミルク→人間、ポケモン

オクタンが吐くスミ→人間

マホイップが生み出すクリーム→人間

ヤブクロンが吐く毒ガス→ガラルマタドガス

ワタシラガの綿毛のタネ→ポケモンたち

ユキカブリのお腹のきのみ→ガラルダルマッカ

ヒメンカの花粉→アブリー

アブリボンが作り出す花粉団子→人間

トロピウスの首のフサ→人間

ラッキー、ハピナスのタマゴ→人間、ポケモン


・ポケモン(生物)由来の非物質

 
※()内は明らかになっている対象元。重複あり。

画像11


生気・生命力・生命エネルギー→ヒトモシ(人間、ポケモン)、ヒトツキ(人間)、ギルガルド(人間)、スナバァ(人間、ポケモン)、シロデスナ(小さなポケモン)、ヤバチャ、ムウマ(人間)、ガラルサニーゴ(人間、他の生き物)、ダダリン(ホエルコ、ホエルオーなどの大物)、マシェード、ブルンゲル(人間)、ベロバー(人間、ポケモンのマイナスエネルギー)、ズガドーン(人間)、レイスポス

命・魂→ランプラー(臨終時の人間)、シャンデラ、ヒトツキ(人間)、ゴースト(人間)、バケッチャ(人間のさまよう魂)、ゲンガー(人間、すべての命)、ユキメノコ(男性)、サマヨール(さまよう人魂)、ヨノワール(さまよう魂、人間、ポケモン)

感情→ムウマ(人間の怖がる心)、カゲボウズ(人間の恨み、妬み)、トゲピー(人間、ポケモンの楽しさ、嬉しさ、優しさ)、キルリア(トレーナーの明るい感情)、イエッサン(人間、ポケモンのポジティブな感情)

夢→ムンナ(人間、ポケモン)、ムシャーナ(人間、ポケモン)、スリープ(人間)、スリーパー(人間、ネッコアラ)


・雑感

画像8

  
・大まかに、植物・むし→さかな→とり⋯⋯といったヒエラルキーが伺える。植物ポケモンが序列最下位なのかと言えば、マダツボミが虫を捕食していたり、具体的な捕食対象が記されていなかったため記載できなかったものの、クサイハナやラフレシアなども肉食であることが示されているので、必ずしもそうとは限らないようである。現実にも食虫植物なんてものが存在しているし。植物ポケモンは、植物の性質を有しながら自力で動けるため、ある意味動物ポケモンよりも恐ろしい存在であるようにも感じられる。

・被食者:むしポケモンの項目にある「むし」とは、その多くが初代の図鑑に由来する。この「むし」が、むしポケモンのことを指し示しているかと言えば微妙である。この頃はまだポケモン以外の動物の存在(「インドぞう」とか)が伺えたのが、世代を重ね、ポケモンが増えていき、世界観が確立されるに連れ、なかったことにされた感じだろうか。それは、オニスズメの図鑑説明で、『青』版では「草むらの 虫などを 食べる」だったのが、『サン』で「草むらの むしポケモンを ついばんでいる」と改訂されていることからも伺える。一応、微生物やサンゴなどは存在し続けているようだが。植物に関しては、架空の実(きのみ)が成る木に加え、リンゴ、ヤシといった実在のものも、最新の世代などに存在している。

・序列最下位クラスのむしポケモンであるが、ポケモン世界の虫は、現実のそれに比べると規格外のサイズである。ペンドラーやグソクムシャのような人間を超えるサイズのものがいるのは勿論、最小のバチュルですら0.1メートル・0.6キロとなる。10センチはまだともかく、600グラム⋯⋯。更に、捕食関係が明記されているスバメとケムッソを比較すると、スバメが0.3メートル・2.3キロであるのに対し、ケムッソが0.3メートル・3.6キロと、捕食者である「鳥」のスバメよりも、被食者である「虫」のケムッソのほうが重いという始末である。ほかにもオニスズメよりもキャタピーやビードルのほうが重かったり。自分以上の重さの虫を狩らなければならないポケモン世界の鳥は大変だな⋯⋯。
 ポケモンは、どんなに小さいものでも0.1メートル・0.1キロ以上で、どんなに大きいものでも999.9キロ以下であるため、現実の動物界に比べ、最小と最大の差が極めて小さい。ポケモン世界の虫は現実の虫に比べ驚異的なサイズを誇る一方で、ポケモン世界の大型生物は、その身体が岩や鋼鉄で構成されていようが、現実のゾウやカバなどよりも遥かに軽い。
 しかし、最小と最大の差が縮められているからこそ、すべてのモンスターを戦わせるポケモンというゲームが成立している部分もあるように感じられる。例えば、アリ1匹(0.01メートル・0.000004キロ)とアフリカゾウ(7.5メートル・10000キロ)を対峙させて「ポケモンバトル!」なんて言うと「おまえ正気か?」となるけれど、アイアント(0.3メートル・33キロ)とダイオウドウ(3メートル・650キロ)なら、まだバトルとして成立しなくは⋯⋯いやこれでも十分おかしいな。しかしこれで能力は拮抗しているのである。

・重さに因んで、ポケモンの食事量についてここでまとめると、

ゴルバット:一度に300シーシーの血液を吸う。
キャタピー:1日に100枚の葉っぱを食べる。
ペロッパフ:1日に自分の体重と同量(3.5キロ)の砂糖を食べる。
ペリッパー:一度に30匹以上のヨワシをすくい呑み込む。
ゴンベ:1日に自分の体重と同量(105キロ)を食べる。
カビゴン:1日に400キロを食べる。
ホエルコ:1日1トンのヨワシを食べる。
ゴローン:1日1トン以上の岩を食べる。

⋯⋯といった感じ。図鑑説明ではないが、アローラ地方マリエシティの清掃場にいるベトベトンは1日に10トンのゴミを食べるようで、具体的な数値が判明している中では最もよく食べるポケモンになるだろうか。しかし、どいつもこいつも自分の体重に対する食事量がとんでもない。

・『サン・ムーン』以降、食物連鎖に関する記述が大幅に目立ち始めたが、それ以前は同様の記述がまったくないかと言えば、そんなこともない。序盤に登場するむしポケモンは昔からよく捕食されていたし、アイアントとクイタランみたいな、捕食関係がモチーフのポケモンも存在している。あくまで捕食者、被食者の、具体名が明記されやすくなったのが『サン・ムーン』以降というだけで、それ以前からも「獲物を捕らえる」「天敵から逃げる」術が記述されているポケモンは、膨大な数にのぼる。

・各項目で述べた捕食関係のほかにも、アメタマとシズクモ、キバニアとバスラオ、ランターンとネオラント、ボーマンダとガブリアスがエサをめぐり争うとあり、また、フライゴンとワルビアルが協力して狩りを行い、捕まえた獲物を分け合うともある(ワルビアルの進化前であるメグロコが、フライゴンの進化前であるナックラーを捕食しているが⋯⋯)。この辺りの記述からも更なる捕食関係が見えてくるかもしれない。

・捕食関係に関して、能力値やタイプ相性がどこまで絡んでいるかというのも気になるところである。捕食に至るまでの戦闘、ポケモンバトルというのがどのように行われているのか。基本的にくさタイプはむしタイプやひこうタイプに弱く、むしタイプもひこうタイプに弱いのだが、アブリーとイトマル、スターミーとネオラント、メレシーとヤミラミなど、中には捕食者のほうが分が悪いんじゃないかと思えるものもある。

・各項目の中にたびたび登場する「タマゴ」について。育て屋の人間曰く、ポケモンがいつの間にか持っているという「タマゴ」と、こちらの世界で動物が作る卵との間には多くの違いが存在するだろう(異種族間でもタマゴができるが100%メス側の種族の子供が誕生する、哺乳類や無機物モチーフのポケモンもタマゴから生まれる、図鑑説明において生殖行為・タマゴを介さずに誕生しているポケモンがいる、など⋯⋯)。その上で述べるならば、恐らく、アーボやニューラが食べるポッポやオニスズメのタマゴは有精卵で、ラッキーやハピナスが自ら分け与えるタマゴは無精卵だと思われる(それに基づいて上で分類を行った)。
 メタ的に言えば、ポケモンのタマゴといった設定が登場した『金・銀』より前に、卵・産卵についての記述のあるポケモンが存在しており(上述のポッポやラッキーも該当する)、それらに関しては、こちらの世界における卵と同じ性質のものとして扱われていたんじゃないかと考えられる。

(追記:ポケモン界におけるタマゴとは、生殖細胞ではなく、幼少の個体を守るための保育器・ゆりかごのようなものではないかということが、ゲーム中で述べられていたようです)

・各項目の中にたびたび登場する「人間」について。人間もまたポケモンをよく食べていることが調べていてわかったけれど、その中で食事として消費しているものを載せた──ヒメンカの花粉やボクレーの葉、ガバイトのウロコなど、薬として飲まれている・用いられているものは除外した。チュリネの葉はやや微妙だが⋯⋯。また、シザリガーについて、「ハサミの中身はマケンカニやウデッポウと違ってドロ臭く実に不味い」とあったが、不味いということは基本的に食用にはなっていないと解釈し、これも除外。ここでの「不味い」のように、明らかに人間の主観で述べられているものは、人間が捕食していると見做している。

・最後に、ポケモンの捕食対象は他のポケモン以外にも様々である。太陽の光(くさポケモンなど)、花の蜜(バタフリー、アブリーなど)、草(キリンリキ、タテトプスなど)、果物(オンバット、トロピウスなど)、岩(イワーク、ゴローンなど)、鉱物(メタング、バクガメスなど)、電気(コイル、デデンネなど)、プランクトン(スターミー、トリトドンなど)、腐ったもの(ヤブクロン、コソクムシなど)などなど⋯⋯。
 これだけバラエティ溢れる食性を持つポケモンたちを、ひとまとめに食べさせるきのみやらポロックやらポフィンやら、ポフレやらポケマメやらアニメのポケモンフーズやらは一体何なのかといった疑問も出てくる。『サン・ムーン』では、電磁石モチーフのコイルから類人猿モチーフのヤレユータンまでが、等しくポケマメを食べている。その中で人間のモーンさんがポケマメを食べていることを、我々が異常視するのも考えてみればおかしな話である。「コイルとヤレユータン」と「ヤレユータンと人間」、どちらの方が種として近いのだろうか⋯⋯なんて禁忌めいた議題に直面しかねない中、最新作の『ソード・シールド』では、人間もポケモンも、同じカレーを仲良く食べているのであった。カレーってすごい。

画像9


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?