4月27日能力変更後の環境を徹底予想! 前編
どうも、環境変わる日が待ちきれない者、切札です。
色々となんの記事を書くか悩んでいたのですが、この情報もある程度は求められているかなと思ったので書くことに決めました。
環境始まってもないのにあれこれ予想しても仕方ないのですが、ある程度の力関係については予想・把握しておいても損はないでしょう。
今回はローテーションに絞って環境の影響を考察します。改めてにはなりますが
※この記事はあくまでも4/26日時点の予想であることをご理解ください
今回の能力変更の争点
今回の争点については大きく分けて2つと言えるでしょう。
・既存の立ち位置が良いデッキがそれを維持することができるか
・マナリアウィッチからなる、今回の能力変更の影響を大きく受けたデッキの立ち位置の変化
今回はほとんどの変更がアッパーで、現状、立ち位置的には下位クラスとされてきたビショップ、ネメシス、ネクロマンサーがそれぞれAOAのコンセプトに沿って順当な上方修正を受けた形になります。
マナリアについてはウィッチ自体がランクマでの使用率はおそらくそこそこあり、前述した3クラスに比べれば多いように見えています。
しかし、上位4クラス(ヴァンパイア、ドラゴン、エルフ、ロイヤル)に比べれば明らかに少なく感じるので、強化されたのだと推測します。
逆にこの上位4クラスは今回の能力変更でほぼお咎めなし。各クラスまだ強力なデッキタイプを持ち合わせています。
しかし、一つ気がかりなことは、先日開催された「RAGE」にて、マナリアウィッチの持ち込みが非常に多かったことです。
実際、現在の環境を支配している狂乱ヴァンパイア、ディスカードドラゴン、に対して相性が良く、OTKのしやすさは狂乱ヴァンパイアに続いて持っている、今環境では数少ないOTKプランのとりやすいデッキとして注目されていました。
そのため、今回の能力変更では周りにマナリアウィッチの強さのイメージが付いている状態で発表されたこともあり、「ただでさえ強いマナリアが強化された」というイメージがかなり先行している印象があります。
とはいえ、もともと高い回復力を持ち、OTKもしやすい数少ないデッキであったのに加え、今回の強化によってさらにOTKのしやすさと序盤の隙の軽減が可能になったため、競技プレイヤーからもマナリアウィッチを中心に環境が動く予想が多くされています。
以上から、環境を考察する上で、マナリアへの対処法についてきちんと勝ち筋を持てているかどうかも大切な要素になってくるのではないか、と考えています。
これを踏まえて、今回の記事では前編ということで、アッパーを受けた下位クラスのデッキ4つを見ていきましょう。
マナリアウィッチからなる、今回の能力変更の影響を大きく受けたデッキの立ち位置の変化
マナリアウィッチ
マナリアウィッチについては「マナリアの双姫・アン&グレア」とそのトークン「双姫の大魔術」がアッパー。
・進化時の相手フォロワーへのダメージと回復量が3→5に
・マナリア・フォロワーの復活対象が「破壊」→「離れた」に
同じような能力を持つ「ハウリングデーモン」も過去に同じ能力変更を受けていて、こっちだけ対応されてなくておかしい、という声も多かった中待望の修正でもあったようです。
しかし、体力4以上のフォロワーを複数用意したり、ダメージカット持ちの守護裏に体力4以上のフォロワーを隠したりすることで、「アングレア」の安着を咎めるというケアが存在していたのですが、「ハウリングデーモン」の状況からみても、そういったケアは5点になるだけでほぼ無駄骨になることは明白でしょう。
これにより、「アングレア」と「始まりの魔術・マナリア」さえ4,5,6ターン目に間に合ってしまえば基本的に7,8ターン目の「双姫の大魔術」プレイが問題なく期待できる、という状態になります。さらに「クレイグ」も序盤から手札にないと今まではアグロムーブを取ってくるデッキには対処が難しかったところ、「アングレア」の進化のみでかなり対処が行えるようになったので、結果的に序盤は「アングレア」と「始まりの魔術・マナリア」をより全力で探しに行きやすくなったのがポイントとなるのではないでしょうか。
「双姫の大魔術」の方のアッパーについては「アンの大英霊」をプレイさえすれば復活対象に出来るようになったことが一番大きいでしょう。
今までは、無視しておいて消滅させることによって、復活をケア出来たのですが、それが不可能となり、より安定して高打点を出せるようになりました。
また、ビショップの消滅カード、一時期競技シーンで流行った「ベネディクションエルフ」は完全に効かなくなってしまいました。
しかし、根本的な「アングレア」と「マナリア」を確実に引き込まなければならないという弱点は解消されていません。これは「双姫の大魔術」が打てるターン自体は早まったわけではないということを意味します。
今回の変更は「双姫の大魔術」にたどり着くまでの過程で対面のデッキからの妨害介入をほぼ不可能にするもの、と言い表すことができるでしょう。
「アングレア」と「マナリア」のプレイが遅れれば、その分リーサルターンも遅れ、高打点を出すことのできるデッキにはやすやすと先を越されてしまうというのは現状でも能力変更後も同じ。
なので、結果的にランクマッチでの持ち込みはそこまで増えないのではないか、と思っています。現状のランクマッチでも持ち込みが増えてこない理由の大半は、この弱点に基づくものだと考えているからです。
ちなみにBO3以上だと、この弱点はかなり緩和されますから、競技シーンでは人気ということなんです。
しかし、環境初期は事前評価でここまで推されているわけなので、そういった情報力でランクマッチに氾濫することは容易に想像できますし、デッキ自体のパワー、決まりやすさは確実に伸びており、今までは「最速でやられてもケア次第でやりようがあった」のに対し、「最速プレイされたらそれより早くゲーム決めないと即ち負け」になってしまうことに。
しっかりと対策して臨む必要がありますね。
葬送ネクロ
・夜想の教鎌・メメトト 3/3/3→2/2/2に
・ヴァイスソウルハンター 能力発動条件に「自分がこのバトル中に葬送した回数」が5回以上 を追加
葬送ネクロは、今環境で私が最初に使って10連勝も達成した隠れた強デッキだったのですが、課題も多く環境では少ないデッキでした。
しかし、実はこのデッキも競技シーンでは注目されつつあったデッキで、ポテンシャルの高さは間違いなかった中での大幅なアッパーです。
「メメトト」についてはコストが下がったことにより、進化ターンにくっつける葬送カードの組み合わせの幅が広がり、柔軟な盤面処理や手札補充がより可能になりました。
しかし、少しデメリットもあり、「ケリドウェン」の結晶能力からリアニメイトして進化させるという少し事故が起こった時のリカバープランが取れなくなってしまったというのがあります。とはいっても、下振れ時の話ですから、本来は「不浄の古霊」を蘇生したいわけなので、あまり考える必要もないでしょう。
「ヴァイスソウルハンター」のアッパーは非常に大きくこのデッキに変化をもたらすでしょう。
低コストの疾走打点がゲーム終盤から中盤にかけていつでも用意することができるし、そこに「死竜の暴食」をつけることがとても簡単になりました。
今までは「ゴーストハントガール」を無理やり採用したり、8ppでなんとか2回の葬送後に上記の動きをやるなどしたりしてやっていたわけですが、その縛りから解放されただけでも大きいです。「ミロエル」の継続打点に加え、「ヴァイスソウルハンター」、「暴食」の打点も加わりかなり高火力なデッキに仕上がると予想しています。マナリアにもやれそうなデッキの一つなのではないかともにらんでいます。
しかし、このデッキもマナリアと同じく「メメトト」と「ミロエル」を引き込まないと上手く回らないという弱点があります。デッキの回転力はこちらの方がマナリアより上ではあるものの、「ミロエル」のコストが6と重たいため、1ターン遅れる、もしくはいずれかを出せないだけで致命傷になりやすいのです。
また、盤面の処理能力は高い一方で、回復はそこまで多くないのも問題点です。前述の理由含めて下振れてしまった際のリカバーが非常に難しいデッキとなっているため、ランクマッチでは不人気だったと考えられます。
こちらも決定力が伸びたという形での強化になるので、環境で活躍する可能性は大いにあると言えるでしょう。期待のデッキだと思います。
機械ネメシス
・「破壊された機械・フォロワーの数」を参照する能力を持つ学園・フォロワーの皆さん →対象に破壊されたフォロワーの対象に学園・フォロワーが追加。
・駆動の領域・グレティナ
上記修正に加え、攻撃時効果の条件数が15→10へ
以前記事で取り上げた機械ネメシスも大幅な修正。「ライル」をカウントしてくれるようになったので、より動きに無駄を作ることなく、「ライルの人形」を構えておくことができます。また、「ライルの人形」も実は学園フォロワーなので、アグロの横展開に蓋をする形で使うことも結構ありそうな予感がしています。
なので、「メタトロン」は「アンリエット」に変化する可能性は結構あるのではないかと思っています。
「グレティナ」についても、直接召喚とのギャップが解消され、カウントも進みやすくなったので、「ライル」とともに3枚に出来るのではないかと思います。火力面もかなり強化され、確実にデッキパワーは上がっているでしょう。
しかし、手札が枯渇しがちなのと、今の環境で回復力のあるデッキが台頭しているため、アグロプラン寄りかつOTKが非常に作りにくいこのデッキでは向かい風であるという問題点も挙げられます。マナリアにも止められてしまう可能性はかなり高いと言えるでしょう。
回復ビショップ
・オーキッドの試験場
チョイス先のコストが3→2へ
回復ビショップは「オーキッドの試験場」がデッキに普通に採用できるようなスペックにやっとなったという形。
今まではその使いずらさから採用すら中々されていなかったほどでしたが、このアッパーにより「ベルディリア」の融合先も増えるし、状況に応じて盤面づくりとともに様々な対処が行いやすくなると予想されます。
しかし、回復ビショップ自体の立ち位置はマナリアの今回のアッパーによって大打撃を受けており、悪化する可能性が高いです。
今までは先攻5t「戒律の諜報員」を進化置きでケアをしていたのですが、それを基本的に貫通されるようになってしまいました。よって、そこからは「アングレア」と「クレイグ」によってどんな盤面も返されてしまい、負けてしまうという形です。
また、根本的なプランの変化はないため、現時点での上位デッキとの相性面についても大きな変化は生まれないのではないかと考えています。
純粋にデッキの安定感が底上げされた修正と見ています。
まとめ
まずは前半ということで今回の能力変更内容を交えてまとめました。
総括としては
・マナリア、葬送はかなり強くなる。
・機械、回復はそこまでの立ち位置回復は見込めない。
となりました。
また後半では残りのクラスについてみていきたいと思います。
本日中に頑張って投稿するつもりなので、お待ちください。
それでは、次環境のシャドバも楽しみましょう
切札 隼