不思議な音感~おとあそび~
綿菓子のような"ほわほわ"な雲を目で追いながら、今日も私は、いつものように仕事して、いつものようにご飯を食べて、いつものように眠りにつく。
大好きな藤井風の「満ちてゆく」を子守歌に、背中を預けた布団の中に、私の細胞は深くしずんでいくような重力を感じながら、流れる曲の歌詞に合わせて「手を放す、軽くなる、満ちてゆく」と呪文のように繰り返す。
思えば最近、ずっとこの曲を聴いている。初めにイントロが流れ、ピアノの旋律に居心地よく身を委ねていると、ふいにある想いが、日中追いかけた雲のように、ぽっかりと浮かんだ。
「音が心地よく歪んでいる」
確かに心地よく、耳も触りがよろしいのに、"音が歪む"ってどういうことなんだ。上手く説明ができない。風さんにしか出せない不思議な音なのか?
そういえば、この5月初旬、話題になった、太陽フレアの影響によって、日本でも見られたオーロラの話題。それほどの大きなエネルギーが太陽から注がれていたとすれば、少なからず、音にも影響を与えるのではないか?
ここで私は「シューマン共振」という言葉に出会った。
シューマン共振とは・・・
キョクキョクチョウチョウハ・・・なんじゃそら!Σ(・ω・ノ)ノ!
すご・すご・ちょう・ちょう・なが~いなみ!w…
難しいことはよくわからないが、この整数分の一に一致すると、シューマン共振(共鳴)するのだそうだ。そこで、「満ちてゆく」の数字を調べたところ、驚くべき真実を目の当たりにすることになった。
音の世界には「ヘルツ/Hz」と呼ばれる音の振動数を表す単位がある。1秒間あたりに、その音の波が何回揺れるかを表すもの。私たちの耳から入ってくる音の周波数。藤井風さんはその周波数を見事に操作して、音楽を創られているようだ。風さんお得意のミラクルコードを駆使して…♭♭##…
「満ちてゆく」の周波数は「426.5Hz」まさにシューマン共振の周波数になるらしい。シューマン共振は地球の呼吸音(自然の摂理)に調和するんだとか…。だから呼吸を意識しながら、「満ちてゆく」を聴いていると、なんだか自分が海に浮かんで、波に揺られ漂うかのような錯覚に落ち、眠くなるのかもしれない。
それだけではない。まだまだあります。癒しの周波数。
「まつり」。この曲は創作過程で、その周波数を432ヘルツという癒しの波動に調律して創作されているらしいのだ。もともと440ヘルツが世界標準らしいのだが、この曲は和楽器の"篠笛"が使われていて、チューニング(調律)ができないので、その篠笛に周波数を合わせた、ということらしい。岡山県のピアノ調律師、みきあつしさんが分かりやすく解説してくれているので興味のある方は見て欲しい。
そもそも、何故こんなことが気になり始めたのか?
今回はそれについても触れておくことにする。
それは、私が体調を崩し、ある薬を飲んだことに始まる。
コロナが蔓延する直前の2019年の1月、私は普段ほとんど風邪を引かなのだが、珍しくインフルエンザに罹った。病院で治療を受け、薬をもらった。薬の名前は調べれば出てくるので、ここでは書かないが、確か「咳止め薬」だったと記憶している。
薬を飲んだ次の日、耳に入って来るいつもの音が、全く違っていたのに驚いた。低い。かなり低い。ピッチっていうのか、びよ~んと伸びて聞こえる。だからとても気持ち悪い。私は絶対音感人間なので、その時の音は完全に異次元だった。
隣にいた娘に「音、なんかおかしくない?」と聞いてみた。
「お母さん知らんかったん?こないだ私も薬の副作用だって知ったよ。確かにおかしかったわ」だって!!
今頃の若者は何でも知ってる。SNSや情報過多も悪くない。フッ軽!
人間の耳ってよくできているんだなと感心した。最初にも述べた「シューマン共振」もそうだが、音が何かに反射して聞こえてくるのなら、私たちの体の中の何かが、音を記憶しているにちがいない。
そうだ!体内の70%を占める、『水』だ!
水も音を奏で、私たちにサインを送っているのだ!
これについては、はせくらみゆきさんが見事に説いて下さっているので、こちらを参考にご覧いただきたい。
ナビゲーターはミチコさん。「ミチコの部屋」
ゆらゆらと私たちの体の中で、煌めく水たちは、この地球の美しい旋律をちゃんと覚えている。私たちの魂を乗せて、日々を生きていく中で、この体と心を躍動させ、たくさんの叡智を得るために。
そう考えると、ちゃんと大事にしたいよね。
自分の体内に摂り込む水によって、私たちは共振し、共鳴するのだから。
人生は一度きり。
この地球で出逢った不思議な音たちに感謝をしながら、今日も私は、藤井風の"癒しのゆがみ"を共振させている。
ᵃʳⁱᵍᵃᵗᵒ~(˘͈ᵕ ˘͈♡)ஐ:*ナウシカ