『中山さん』を書き進めると避けては通れない描写が必要になります。
予想外に『中山さん』をシリーズ化してしまっているので、このまま終わるわけにもいかず、もう進むしかなくなっています。私は誰にも自分を特定されないように祈りながら文章を書いていますが、たった一人だけリアルな世界の友人にここでの存在を伝えています。その彼女が先日、『中山さん』の小説が大好きだと言ってくれました。
他の読者の方からも『中山さん』の今後を楽しみにしているというお声をいただき、とてもうれしく思っています。ありがとうございます。著者である私自身も中山さんに惚れているのでこの先をどう進めようかとあれこれと想像しています。もともと構成もプロットもないので、最後に二人がどうなっていくかも全然決まっていません。書きながら好きなように動いていくことになりそうです。
『中山さん』シリーズは主人公の女性のつらく切ない思いが物語の軸になっています。どの回も背景描写が非常に乏しいのですが、わざと背景を入れ込むのは私の技術では無理が生じる気がして、さらりとシーンを理解してもらえる程度の最低限しか入っていません。
風だとか空だとか、街の景色だとか、そういうのを素敵な言葉で広げることで物語に幅が出るとは分かっていますが、主人公の女性の「中山さん」への強い思いにだけ膨らみを持たせている文章になっています。
そんな彼女の想いをたくさん綴っていますが、二人はまだ始まったばかり、これからの恋なんです。『中山さん』を読んでくださっている方には、なかなか二人の関係が進んで行かなくてじれったい気持ちにさせてしまっているかもしれませんが、少しずつ進んで行くはずです。
でもそうなると問題になることがあります。もし二人が関係を始めるなら「中山さん」には奥さんがいるので、いわゆる不倫関係になっていきます。そこでいずれ、どうしても避けられない描写が必要になってきます。男女のそういうお話です。ここを避けるわけにはいかない。これをどうしようかなぁと悩んでいます。どのくらい踏み込んで書くのかを迷っています。どちらかというと、私は一般人なのでごまかしたいのですが、やっぱり大事なことなのでごまかしたくない気もします。
書くならある程度、丁寧に情感を込めたいとも思っていて、でもなかなかこれはハードルが高いですね。自分の感覚とリンクさせた内容も含まれてくるでしょうから公開することは結構勇気がいります。この年齢の一般人の私がそんなことしていいのか? という微妙なラインですが、この年齢の私だからこその文章も書けるんじゃないかとかも思うんです。
有料にしてロックをかけた方が自分の心を不安定にさせなくて済むんじゃないかとかも実は揺れています。でも『中山さん』を楽しみにしてくれている人みんなに必ず読んでもらいたいです。男女の描写は恋愛物語の核となる部分ですから。そもそもこんなに書き続ける予定ではなかったのでその辺を何も考えてなかったんです。あまりに素人なもので。
だからこの際、書かずに逃げるというのもチラリと頭をよぎるのですがそれはそれで自分が根性なしだなぁって。書いてる以上、創作者である以上、覚悟したい気もするんです。
いずれにせよ、もし書くならば彼女の心の高まりが読み手に伝わるレベルにまでは持って行きたいと思っています。やんわりしすぎてて物足りないかどうかは読み手の方のそれぞれの感覚によるので、どこまでうまく伝えられるかは分かりませんが私は想像が掻き立てられるような文章が好きなので、あまり具体的な描写になるのは避けながら、少しでも彼女の感情が伝わるような女性らしい書き方ができるかを探ってみます。どうなるか分かりませんが少しずつストーリーが展開していくのをお待ちください。
最後になりましたが、先日「中山さん」を思って詩を書いてくださった方がいらっしゃいます。とても切ない素敵な詩を投稿してくださり本当にうれしく思っています。
RINO Photographyさん、ありがとうございます。自分が創り出した物語がきっかけとなって新しい創作物が生み出されるなんて、まったく想像してなかったので光栄で奇跡のような出来事です。noteの「つくる、つながる、とどける」がこんな形になることもあるんですね。しかも私のイメージする中山さんを見事に描いてくださっていて、とても共感しています。
この詩では中山さんは彼女を愛しているようですが、まだ私の小説ではどうなのかはっきりとは見えていません。中山さんから言われた(妻がいても)「それでもいいの?」の「私」の返事もどうなんでしょうね。まだ決めてません。
これからも『中山さん』を読んでくださる皆さまに恋の切なさをお伝えできればと思っています。どうぞいろんな想像をしながらお楽しみください。
1949文字
#エッセイ #中山さん #伝え方 #男女 #心 #読み手 #背景描写 #note #覚悟 #短編小説
『中山さん』シリーズは私のマガジン「まさか書いてしまった小説たち+たまに自己分析」にまとめています。同じトップ画像にしているので探してもらいやすいと思います。第1作はこちらです。よかったら覗いてみてください。
以前、この年齢の私が恋愛小説を書くことについて考えた文章を投稿しました。