インド人の男の子との小さな交流をのんびりした文章で
さっき犬の散歩をして出会った、(たぶん)インド人の男の子とのちょっとした交流をのんびりした文章でまとめようと思います。
それにしても今年の冬は遅いですね。いつもなら秋が来たと思ったらもう冬、という感じなのに、今年は季節がのんびり進んでいます。でもまぁ日が落ちるのは早くなってきましたね。
今日は遅い夕方のお昼寝から5時頃に起きて犬の散歩に出ました。ついついまたコンピュータを覗いたもんで、出発が20分遅れ、一気にお外は暗くなっててお散歩やめようかと迷いましたけど。
散歩とか歩くのを減らすようにと実は言われています。そう、あのとき転んで痛めた足首が実は1ヶ月以上たってもなお具合が悪く、1週間はきっちり安静にしてみてね、なんて言われてるんですよね。でも用事あるでしょ? お散歩だって私がしないと誰もしないのよ。
そういうわけで、ほぼ暗闇のなか犬を連れて出かけました。ぷらぷら歩くたびに、いろんな人に振り向かれるうちの美人ちゃんを密かに自慢げに連れ歩きます。
小さな男の子が自転車で通り過ぎたあとに少し先で止まって、自転車からおりてこちらに近づいてきました。インド系なのかな。黒いお顔でした。うーん、幼稚園くらいかな。うちの美人ちゃんと同じくらい小顔でね、丸坊主で、賢そうなお顔立ちでした。
ちょこちょこと近づいて来たけど少し距離を開けて止まりました。犬が怖いのかな。「怖いの?」と声をかけると、黙っていました。日本語、わからないかなぁ。「かわいいでしょ」と続けましたが、黙っています。
私はしゃがんで犬を抱き、彼に犬の背中を向けて「撫でてみる?」と言いました。
ちょっと恐々近づきながら、彼はちょこっと犬の背中に触れました。ふふ。うれしそうな、でも少し緊張した顔でまた後ずさりします。
「もっと撫でていいよ」とジェスチャーすると、また寄ってきて、さっきよりも少しだけ長くヨシヨシしてくれました。2回撫でて満足したのか、さささと自転車に戻ったので、「バイバイ」って声をかけました。
「バイバイ」なら通じるかな?
「バイバイ」
一瞬、間を置いて「バイバイ」ってちゃんと答えてくれたよ。かわいいね。
帰り道に、また彼に会いました。少し大きな男の子も3人ほどいて、多分誰かがお兄ちゃんなんでしょうね。お母さんがおしゃべりする傍らでワラワラと遊んでいました。
犬と通りかかると、みんな一斉に興味津々です。
また私はかがんで、犬撫でてていいよ、と声をかけました。みんな犬って慣れてないのかな? インドに犬はいないのかな? すごく恐々、一人ずつ手を伸ばして好奇心いっぱいの顔であれこれと彼らの言葉を興奮気味に話しながら犬を撫でました。
犬を撫でるのが初めてだったのかもしれないね。良い経験をさせてあげたのかな。彼らも私も満足です。
家の近くで空を見上げると、今日は細い細い月が光っていました。パイナップル飴をずっとゆっくり舐め続けたら残る、ほそーい輪っかの三日月とそっくりだなって思いました。
月を見て何を思うかは人それぞれですね。私は小説で出てくるような柔らかくてきらめくような表現は出てきませんでした。それっぽく書こうと思えば書けるよ。
月を見上げると、今日は細い三日月だった。遠くの宇宙で月が放つ光が私たちの地球を美しく照らす。
とかなんとかちょこっとキザにもね。
でも実際に思い出したのはパイナップル飴と、中国が打ち上げる予定の人工の月のこと。人工の月は夜の街灯くらいの薄い光を街に届けるんだって。地球から見える大きさは、ほかの星とそんなに変わらないって。ほかの星よりは少し目立って明るいくらいだそう。
人工の月が夜空を照らすって、すごい時代ですね。
おわり。
1504文字
#エッセイ #秋 #インド人 #男の子 #パイナップル飴 #人工の月 #交流
ワァオ! 私が見たのとほとんど一緒の月の画像を使わせてもらいました。素敵ね。
秋のお話をもう一つ、おヒマな方は覗いていってくださいね。
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